「学校にバレたら大変だよ」と脅され、自分を責める子どもたち
――警察に行きたくない子どもたちの理由は何なのでしょう?
池田さん「大ごとにしたくない、家族に迷惑をかけたくない、学校に知られたら指導されるのではないか、受験が駄目になっちゃうのではないか、などです。彼らは自分が被害者だという認識よりも、自分が悪いことをしちゃったという自責の念を感じ、自業自得だと思い込んでいます」
中村さん「だからまず、ライトハウスでは、『あなたたちは被害者だよ、悪くないんだよ。相手が犯罪をして加害行為をしているんだよ』というところを理解してもらえるように会話を続けていきます。そうでないと支援につながりませんから」
――そういう風に伝えると大体の子どもたちは理解してくれるのですか?
平岡さん「そう簡単でない場合も多いですね。というのも加害者が『君がこの裸の画像を送ってきたんだ。君が悪いことをやっているんだよ。君が犯罪行為をしているんだから、学校にバレたら大変だよ。警察に捕まるよ』と被害者を言いくるめているんです。非常に巧妙で洗脳に近いですね」