◆クライマックスの舞台は会社員時代の思い出の地

――今回も作陶のシーンがとても素敵でした。3作目となり技術もあがっているのでは?

クライマックスの舞台とは個人的に結びつきが
『嘘八百 なにわ夢の陣』より
佐々木蔵之介さん(以下、佐々木)「準備期間に割と時間が取れたので、合宿と名乗って稽古しました。日中ずっとドロドロになりながら先生と終日作陶して、暗くなったらドロドロのまま一緒にちょっと飲みに行って、先生が陶芸家になったきっかけやご苦労などの話を聞いたり、“野田佐輔”について話を掘り下げたり。そうした時間が力になったかなと思います。作陶過程をカット毎に撮影していますが、作陶している姿のどこを切り取ってもらっても大丈夫な様に、出来るだけ体に馴染んだ状態で臨みました」

――今回は、秀吉にまつわる品がターゲットです。

佐々木「『麒麟がくる』で秀吉をやらせていただきましたし、実家も聚楽第跡地の中にあるというのもあり、秀吉には愛着があります。本編のクライマックスで、キャストが一堂に会する狭山池博物館は、会社員時代に博物館の立ち上げの企画に参加してたんです」

――そうなんですか!

佐々木「はい。だから色々とご縁を感じましたね」