アルピー・平子がジャイアントキリング!
連日続いた年始特番のなかでも、もっとも見ごたえがあったと言えたのが、2023年1月2日に放送されたカンテレ(関西テレビ)制作『笑いの総合格闘技!千原ジュニアの座王 新春SP』だろう。
2017年10月より始まった同番組は、出演芸人たちがイス取りゲームをおこない、座れなかった芸人がイスに書かれたお題と相手を見て、ネタバトルを挑むというもの。お題は「大喜利」「モノマネ」など定番ものから、マネキンに口づけをしながらボケる「キス」や、深々と頭を下げる理由で笑いをとる「土下座」といったトリッキーな内容まで揃っている。芸人たちが頭を振り絞ってネタを繰り出すところが観ていておもしろい。
関西で放送されているレギュラー放送の『座王』で強さを誇っているのが、「座王の鬼」の異名をとる西田幸治(笑い飯)、100勝以上している芸人に与えられる「ゴールドビブス」を所持するR藤本や堂前透(ロングコートダディ)だ。全国放送された過去の『新春SP』(その年、最初の座王が決まる回でもある)でも、2019年・2021年・2022年は西田、2020年はR藤本が優勝。今回も彼らが本命視されるのは当然だった。
しかし、『ワールドカップ』の日本代表のようにジャイアントキリングを成し遂げたのが平子祐希(アルコ&ピース)である。平子は「座王を獲って『ポップUP!』(フジテレビ系)を復活させる」と、放送が終了したばかりのレギュラー出演番組のタイトルを挙げて息巻き、そのまま座王の座を手に入れたのだ。