今後『ぽかぽか』が躍進していくには、MC陣とスタッフへの負担を減らすことが重要だという。

「『笑っていいとも!』でも『ラヴィット!』でもそうですが、基本的に曜日ごとにたくさんの芸人たちがレギュラー出演し、その人たちが毎回、大立ち回りをする。MCが黙っていても、番組は盛り上がるようなシステムになっているんです。

 さらにいえば、コーナーの企画が面白くなくても、芸人たちのフリートークや大喜利力で生放送が成立するような作りにもなっている。『ぽかぽか』の場合、前のめりな芸人がレギュラーにいるわけではなく、結局MC陣の3人が笑いを作っていかなければならない。これを毎日続けていたら、相当疲弊してしまうでしょう。それはスタッフも同様です。

 もちろん『ラヴィット!』との差別化を図る必要もあり、だからこそ若手芸人に依存する方法を選択しなかったという事情もあるのだと思います。それこそ『いいとも!』時代のような素人を巻き込んだコーナーなどは、『ぽかぽか』らしさにつながっていくでしょうし、可能性を感じます。でも、ほぼMC陣3人だけで、そういったコーナーを毎日回していくのはあまりにもハードすぎる。まあ、始まったばかりで手探り状態ではあるでしょうが、MC陣とスタッフへの負担を減らすことを考えていかないと、『ポップUP!』のように短命になってしまいかねません」(同)

 急きょ始まった感は拭えず、まだまだコンセプトが固まりきっていないようにも思える『ぽかぽか』。放送時間が2時間になる4月までは、生暖かい目で見守るべきなのかもしれない。