若手芸人の立場からすればすこし残念な気もするが、昔みたいに何時間も番組を垂れ流し、自分が好きなタレントのところだけ見るという番組よりも、お笑いを好きな人だけが見る番組にしたほうが、個人が取捨選択することが当たり前の今の時代には合っている。もしかしたら『新春かくし芸大会』の視聴率が落ちていったのも、テレビがサブスク化する予兆だったのかもしれない。

 あの頃のテレビに対する国民の熱が再燃することを願ってはいるが、世間のテレビに対するベクトルが真逆に進んでいるのは現状では、否めない。いつになったらこのテレビの進化が落ち着き、次の形態がはっきりと見られる日がくるのだろうか。吉と出るか凶と出るか。今から楽しみだ。

 正月番組に出られている芸人以外も地道に活動しているはずなので、近くでイベントがあるときは足を運んでぜひ「初笑い」を。