世間的な注目度が低くなり視聴率が低下したとはいえ、芸人にとってこの番組に出るという事は『オールスター感謝祭』(TBS系)同様、タレントとしてのステータスであったのは間違いない。僕はラッキーなことにこの「新春かくし芸大会」に2001年、2002年、2004年の3度も出演させて頂いた。
正月に放送されるので事前に収録をするのだが、お正月でもないのに派手な羽織袴を着て「あけましておめでとうございます」と言っているのはとても芸能人的でなんとも言えない高揚感があった。
番組自体も通常のテレビ収録とは違い、演目一つひとつに普通の番組と同じくらいの専属のスタッフがついており、スタジオはかなりの人数でごった返している。基本的には自分たちの演目前に少し練習する時間が設けてあり、番組進行の邪魔にならないようにスタジオを抜けて練習したり衣装をチェンジしたりして、自分たちの出番を待つというシステム。そして出番が終わると、また衣装を着替えたり、メイク直しをしたり、マッサージを受けたりしてからスタジオに戻り、また他の演目を見るのだ。タレントさんによっては自分たちの演目終わりで帰宅したり、少し長めに休憩をとったりする。