5GとAR/VRで活気づく、リアルとバーチャルの中間――仮想世界

この混乱の中、インターネットのニュース界隈で特に注目されているのが、日本でも一部のエリアで提供が開始された5G(第5世代移動通信システム)です。

高速で大容量データの送受信が可能となり、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を活用する場面がより多くなると予想されます。ARやVRといえばゲームを想像するかもしれませんが、その可能性はまさに無限大とも言えるでしょう。

自宅でリアルショッピングが可能に!?

2020年にヒットしそうなARグラス「nreal Light」はスマートフォンと繋げて、まるで実際に商品を手にとっているかのような演出が可能に。これらは自宅でリアルなショッピングを楽しめる時代を予感させます。

また、スウェーデン発の家具ブランド「IKEA」が提供するスマホアプリ「IKEA Place」はARでバーチャルな家具を自室に置き、そのサイズ感や部屋との親和性を確認することができます。

特に家具などは店舗で見たときと、家に置いたときのイメージが異なることも多いでしょう。ARテクノロジーだからこそ可能な体験ですね。

さらにVRではバーチャル世界に3Dの仮想店舗を置いて、消費者がその仮想店舗で買い物できるサービスも実現しそうです。

Psychic VR Labが提供するサービス「STYLY」ではVR空間を好きなようにデザインすることができ、VRでのショッピング体験も近い将来は当たり前のものになるかもしれません。

イベントやライブもVR空間で楽しめる?

自宅にいながらバーチャルなイベント・ライブに参加できるサービスも登場しました。「cluster」は、複数の人が集まり同じ仮想空間内でイベントが楽しめるプラットフォームです。

参加者はアバターを使ってVR空間内の「ルーム」に入り、親しい友人との時間を楽しむのはもちろん、数百~数千人規模のイベント空間を作ることも可能です。

すでに、YouTuberによる世界初のVR音楽ライブや、eSports専用のバーチャル施設の運営、さらには企業カンファレンスなども実施されており、今後、さまざまなVR空間でのコミュニケーションやビジネスが加速するかもしれません。

リアルからバーチャルへ……新たな経済圏が構築されるかも

これまでの生活スタイルが変化することへの心理的・物理的ハードルから、技術の進歩や感覚の変化に追いつかないこともあるでしょう。一方で、新型コロナウィルスの影響により私たちは“新しい生活様式”の必要に迫られています。

企業にも新たな戦略が求められている今、ビジネスパーソンはより高く鋭敏なアンテナを張って、とくにインターネットテクノロジーや仮想世界の最新情報に注目してみてはいかがでしょうか。

提供・UpU

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