2020年がはじまるのとほぼ同時に新型コロナウィルスが世界中で猛威をふるい、多くの人が想像もしていなかった混乱を引き起こしました。感染被害もさることながら、感染拡大防止のために経済活動が大きく停滞する事態ともなっています。このような状況下で、注目したいのが仮想世界の活用です。“ポストコロナ”の経済は、これからどのように変化していくのでしょうか。

新型コロナウィルスで経済も人も“動きが止まった”リアル世界

新型コロナウィルスの感染が顕著に拡大した2020年3月より、世界各国が海外渡航を禁止し外出を制限する動きが活発化しました。

世界経済は停滞し、世界銀行の総裁は2020年5月19日の記者会見で「2020年の世界経済は最大で5%のマイナス成長の可能性がある」と述べるほど、その影響は深刻になると予想されています。

人が“移動してサービスを受ける”のが当たり前ではなくなった

人の流れがほとんど止まったことで、私たちの意識も以前とは確実に変わりつつあります。ひとたび、ウィルス感染の脅威がおさまっても、世界では多くの場面で「人との接触を避ける」ことが前提となるでしょう。

人と会うことのハードルが上がり、気軽にコミュニケーションが取れなくなった今、多くの人がインターネットを活用しています。

無論、“コロナ以前”もインターネットは私たちの生活にとって欠かせないものでしたが、これからはより一層、インターネットをはじめとするテクノロジーが新しい社会や時代をも作っていくと言えるでしょう。

日本でも外出自粛となってから、わずか数ヶ月の間にリモートワークやオンライン会議はもちろん、それまで一般的ではなかった「オンライン飲み会」や「ウェビナー(ウェブ+セミナー)」などが定着しつつあり、時代の変化をタイムリーに肌で感じている人も多いのではないでしょうか。