息を「吸おう」「吐こう」と考えなくても、呼吸は絶えず繰り返されています。

そのため、普段から呼吸を意識して過ごす人はそう多くないでしょう。

いざ深い呼吸をしようと思っても、なかなかうまくいかないもの。

ですが、ヨガの世界ではそうではないのです。

今回は、深い呼吸が私たちにもたらすことやその深め方についてお話ししていきましょう。

呼吸が浅い習慣を治すにはヨガがオススメ

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

「呼吸は生命を維持するためのもの」くらいにしか思われていないかもしれません。

ですが、スマホを利用している現代のわたしたちは「隠れ酸欠」になっている人が少なくありません。

そもそも呼吸が浅いとどうなるの?
  • 階段を少しのぼっただけで息切れするようになる。
  • なんだか息苦しさを覚える。
  • 肩こりやむくみが起こりやすくなる。
  • 不安やストレスを感じやすくなる。
  • 内蔵機能が低下し、太りやすくなる。

とはいえ、呼吸を深くしようと思ってもやり方が分からない人は多いのではないでしょうか?

浅い呼吸を深めるトレーニングとしてオススメなのが、ヨガ。

「ヨガは呼吸法」と言われたりもするほど、呼吸を大切にします。

まずは呼吸のトレーニング方法を解説する前に、深い呼吸の効果について解説していきましょう。

深い呼吸をするとどうなる?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガで呼吸が大切にされるは、次の4つの効果が期待できるからです。

効果①:「今ここ」に集中できる

息を吸って吐く行為に意識を向けて呼吸をすると、次から次へと浮かんでくる雑念や外から入ってくる音が気になりにくくなってきて、次第に頭の中がスッキリとしてきます。

日常生活を送っていると思考があちこちに行ったり来たりしますが、深い呼吸が意識を「今ここ」にとどめる役に立つというわけです。

日々、忙しく動きまわり外に向きがちな心を自分の内側に向けることで、思考や行動、感情の揺れ動きのクセに気がつき、ポジティブに転換していくことだってできるでしょう。

効果②:自律神経を整えてリラックス状態へと導ける

緊張しているときや興奮しているときの呼吸は速く浅く、反対にリラックスしているときの呼吸はゆっくりと深くなります。

マインドと呼吸は連動しているのです。

これは、呼吸をもちいることで自律神経を通したマインドのコントロールができるということでもあります。

吸う息は交感神経を優位にし、吐く息は副交感神経を優位にすると言われているので、リラックスしたいときは“吐く息”を丁寧に長くおこなってあげるとよいでしょう。

感情に振りまわされにくくなり、安定した気持ちで過ごせるようになるはず。

効果③:健康状態に働きかける

ヨガのさまざまなポーズをおこなうことで、代謝が上がり血流がよくなります。

加えて、丁寧な呼吸によって酸素が体に行きわたるようになると、筋肉や内臓も活性化されるでしょう。

吸う息で腹部を膨らませ、吐く息で薄くする“腹式呼吸”は、内臓のマッサージができる呼吸法だと言われています。

効果④:ポーズを深める

心身ともに緊張した状態では、ポーズをおこなうときにも余計な力が入りがち。

呼吸にあわせて体を動かすことで伸びやかさが増し、伸びやかに動けることでより呼吸が深まる…

このような相乗効果にも期待できるでしょう。