これに伴い、21年1月には90.4だった輸入価格指数(2015年=100)も、21年4月に100を上回り、22年7月には154.3と150を上回り、10月には164.7まで上昇した。(表3)
貿易立国を誇り、貿易黒字を続けてきた日本が貿易赤字に転落したことは、日本の経済力、国力という点からは大きな意味を持つ。果たして、日本は貿易黒字国に復帰できるのだろうか。
現状では、22年が貿易赤字年となることは間違いない。ただ、すでに為替円安の動きに歯止めがかかり、為替レートが徐々に円高方向に振れていることや、原油や天然ガスの価格がピークアウトしていることから、どうやら貿易赤字の拡大にも歯止めがかかりそうな状況だ。