貿易収支は21年8月に6634億円の赤字に転落して以降、赤字が続いている。特に、22年に入って5月以降は毎月1兆円以上の赤字が継続しており、21年の年間貿易赤字額が1兆423億円だったのに対して、22年は11月までに累計で18兆5123億円の赤字となっている。(表1)

日本が貿易、16カ月連続赤字で貿易赤字国に転落、23年に黒字化厳しくの画像2

 貿易赤字拡大の背景には、輸入全体の30%弱を占める鉱物性燃料の価格上昇がある。11月速報でも、原油および粗油は前年同月比69.7%、石炭は同106.8%、液化天然ガスは同51.9%も輸入額が増加している。