6位 トップガン マーヴェリック
1986年に公開された『トップガン』の続編にして、迫力の戦闘機の交戦、魅力的なキャラクターによる愛憎劇、終盤のカタルシスに向けた物語運びなど、娯楽映画の面白さがとにかく詰まった内容だ。コロナ禍で延期に次ぐ延期を経ても、トム・クルーズが頑なにスクリーンでの上映にこだわったことにも感謝するしかない。レンタル配信で観る場合も、なるべく大きな画面など、映画館に近い環境を作り上げたほうがいいだろう。
序盤にトム・クルーズ演じる主人公が「でも今日じゃない」と言うシーンがある、これは現実でもいずれ戦闘機は無人化が進みドローンにも取って代わる、また自身が年を取り次の世代にバトンを渡す立場の俳優なんだという、ある種のメタフィクション的な言及と言っていい。だが、その「でも今日じゃない」という言葉通り、実際の映画の中で「現実点で最高の」娯楽を届けてくれることに感動がある。2023年7月21日公開の、トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』も楽しみで仕方がない。
※以下、公開中の『THE FIRST SLAM DUNK』について、12月下旬に解禁された情報を含んでいます。