フレックス制度のメリット
フレックス制度にはメリットがたくさんあります。
従業員にとっても、企業にとっても嬉しいメリットにはどういったものがあるのでしょうか。
プライベートの時間をしっかり取ることができる
大きなメリットは何といっても、プライベートの時間をしっかり確保できる点にあります。「この日は子供の送り迎えがある」「今日は朝に役所に行く用事がある」「この曜日の夕方には社会人大学で勉強したい」という私用に合わせて、働く時間を調整することができます。
プライベートの時間を確保できた分、他の日の労働時間で補うことができれば、その逆に労働にしっかり時間をかけた分、他の日にプライベートの時間を確保できるということもあります。
週単位や月単位という一定期間内で時間を設定することができるので、仕事とプライベートのバランスが取りやすいことは最大のメリット。
プライベートを充実させて公私ともに質の高い時間を確保することで、仕事における気力にも体力にも良い影響を与えてくれます。
通勤ラッシュを避けることができる
朝の通勤ラッシュはそれだけで体力を消耗してしまうので、通勤に不快感を味わっている人も日々多くいます。
特に今の時期はコロナの影響などで、満員列車に揺られて通勤することに抵抗を感じている人も多いのでは。
フレックス制度にすることにより、通勤時間のピーク時を避けることも可能です。
朝早い時間に出ると、会社に人が少なくより集中して業務に勤しめます。
その逆に、朝が苦手な人は遅めの時間に出ることで、頭もスッキリ集中して働くことができることも。
通勤ラッシュを避けることもでき、さらには自分に合った働き方を実現できることもフレックス制度の特徴です。
企業のイメージアップにつながる
従業員の働きやすい環境を整えるメリットはもちろんありますが、従業員の為を思った職場環境であるということは企業のイメージアップにもつながります。
若者を中心に多くの人が、ワークライフ・バランスを重視した働き方を望んでいる傾向にあるので、フレックス制度を取り入れている企業は自然と注目されます。
新卒採用はもちろん、優秀な人材を獲得するキャリア採用にも影響を与えます。
フレックス制度のデメリット
メリットが多くあるフレックス制度ですが、デメリットも存在します。
そんなフレックス制度のデメリットをご紹介します。
社外・社内のコミュニケーションが取りづらい
フレックス制度による勤務時間帯や出勤時間のずれなどから、社内のコミュニケーションが取りづらくなるというデメリットがあります。
それぞれのスケジュールに則った勤務体制であるがゆえに、メンバーが社内に揃う時間が少なくなってしまうのです。
そのため、報連相の不足などの問題が生じる危険性も。
事前にスケジュールを綿密に共有する工夫や、細かい連絡を取り合えるツールの導入なども事前に検討する必要があります。
社内だけではなく、社外とのコミュニケーションが取りづらいという問題もあります。
相手の勤務時間内に連絡を取らないと繋がらないことも多々あるため、社内社外問わずに、連携が取れる工夫をおこないましょう。
勤務時間外に電話やメールが来る
自分で働く時間を決めることができますが、場合によってはクライアントや社内メンバーとの勤務時間が異なってくることも。
だからこそ、自分の勤務時間が始まる前や終了後にも仕事関係のメールや電話が来ることも考えられます。
営業職の場合、勤務予定時間外にクライアントとのアポイントが入ることもあるかもしれません。
取引先や外部メンバー、社内メンバーとのスケジュールが全て合うことはありませんので、フレックス制であってもある程度の柔軟性と許容応力は持っておいた方が、気持ち的にも余裕がもてます。