◆お金持ちほどゴミが少ない

――出されているゴミを見て、気づくことなどはありますか?

お金持ちほどゴミが少ない
滝沢「いろんな地域のゴミを回収していると、いわゆるお金持ちの人が住んでいる街のゴミの少なさに驚きます。お金持ちと言っても、いろんなレベルのお金持ちがいると思うんですけど、上位のお金持ちは、ゴミの量がとにかく少ないんです。ゴミから『自分の認めたもの以外、絶対買いません』という意思すら感じます」

――すごいですね。

滝沢「この話をすると、『家が大きくて収納スペースがたくさんあるから、ゴミが出ないんだ』とか『外食ばかりしているからだ』という声を聞きます。でも、安い洋服やちょっとした雑貨を大量に捨てているのを見たことがないんです。洋服は時々、1着捨ててあるくらいです。自分が気に入ったものをだけを買い大切に着て、着なくなったら誰かに譲ったりしているんじゃないでしょうか。事務所の先輩の有吉弘行さんも、『必要のないものはゴミになるから、家の中に入れない』を徹底しています。無料だからもらう、とりあえずもらう、安いから買うっていう考えがないんだと思います」

◆どう捨てるかまで考えて買う

――100円ショップなどで、ついつい無駄に買い物をしてしまいます…。

滝沢「街中のゴミ集積所で、100円ショップで買ったんだろうなというものはよく捨てられています。ご本人は、それを必要だと思って買ったと思うのですが、頻繁にそして大量にこれらのものが捨てられているのを見ると、『なんでお金を払って、ゴミを買うんだろう』と第三者の立場としては思ってしまいます。出されるゴミの内容で考えさせられることも多いですね」

お金持ちの人が住む地域はゴミの量が少ないと聞き、自分が出すゴミの量の多さにげんなりしつつも、そもそも買う時に「どう捨てるか」を考えていなかったことにも気付かされました。

 ゴミは出したら終わりではなく、回収する人間がいるということを今一度考え、買う時もゴミを出す時も慎重になる必要があります。

<文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】

大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。Twitter:@YlujuzJvzsLUwkB