◆捨て方を間違えると地獄のようなゴミ

――捨て方が難しいゴミはありますか?

清掃車の中で散らばる細かいビーズ
清掃車の中で散らばる細かいビーズ
滝沢「ビーズクッションは、捨てるときに注意していただきたいです。一般ゴミの中にビーズクッションを入れて出すと、ゴミ清掃車の中で袋が破れてビーズが飛び散り、大変なことになります。ビーズが飛び散ると車内や清掃員の服にくっついてなかなかとれません。さらに、ゴミを回収すればすれほど、飛び散ったビーズが周囲に散らばって、ビーズを撒き散らしてしまいます。掃除に時間がかかり大変です」

――地獄ですね…。どうやって捨てるのが正しいのでしょうか?

「中にビーズクッションが入っている」と一目で分かるように
「中にビーズクッションが入っている」と一目で分かるように
滝沢「地獄です。捨てる時に『中にビーズクッションが入っている』と見た目でわかるようにしてください。清掃員が袋が破れないように回収します。また30センチ以上の大きさのものは、粗大ゴミに出してください。トラブルが多いので、ビーズクッションの捨て方に注意喚起をしている自治体もあります。各自治体で捨て方を確認してください」

◆個人情報って簡単にもれる

――ビーズクッションが迷惑なゴミになることを知りませんでした。

滝沢「ゴミの『出し方』にも気をつけてほしいですが、『出す時間』にも注意が必要です。というのも、ゴミを回収する際に封の開けられたゴミ袋をよく見ます。一度ゴミを捨てた人が、封をわざわざ開けてそのままにするとは思えないので、ゴミの中身を物色されている可能性も考えられます。僕は清掃員の仕事を始めて、まっさきにシュレッダーを買いました。仕事をする中で『個人情報って簡単にもれるな』と思ったからです」

封筒は名前の所だけちぎってシュレッダーにかけ、古紙回収に出しているそう
封筒は個人情報だけちぎってシュレッダーにかけ古紙回収へ

――怖すぎます。

滝沢「可燃ゴミより不燃ゴミのほうが多く開けられているので、高価な物や売れる物を探していたのかもしれません。粗大ゴミに出したはずの布団がなくなった、という女性もいました。『回収予定の布団が出ていません』と連絡したところ、とても怖がっていました。ストーカーなどの可能性もあります。ゴミを朝に出すのが面倒くさくて、夜間にゴミを出してしまうと漁られやすくなります。ゴミを出す時間にも注意してください。」