◆破天荒に見えるけど、自分で選択した行動を貫いている

――コーチングの観点でいうと、そういう悩みを抱えてる方に対して具体的にどうアドバイスをされるんですか?

ワタナベ:悩みや不安があると、日本人は答えを求めてしまうんです。でも、コーチングとはそういうものではなくて、「あなたはどうしたいのか?」というその人の中にある答えを引き出す質問をしていくんです。アドバイスをするのは簡単ですし、教えたがる人は多い。そうなると思考が奪われてしまって、強い意見に従うだけになってしまいます。

そういう意味で、ロディの生き方には共感する部分が多くて。破天荒に見えるけど、自分で選択した行動を貫いている。コーチングでは、やりたいこと・やりたくないことを引き出して、やりたいことを決める。目指す先を決めたら、次はそこに辿りつく方法をとにかく片っ端からやってみるんです。失敗したら別の方法をどんどん試していって、自分の最適解を見つけるのがコーチングの考え方ですね。

◆書くことは見える化、課題がシンプルになって生きやすくなる

ワタナベ薫さん
――最初は「やりたいこと・やりたくないこと」を書く作業から始めてみるのも?

ワタナベ:いいですね、自分の頭を整理整頓できます。書くことは見える化なので、自分が抱えている課題がシンプルになって生きやすくなります。

ロディ:今の言葉は響きました。

ワタナベ:ロディのような生き方をみると、たいていの人は「危ないから気を付けて」と言いがちだけど、自分の頭で考えて行動するっていうベースが大切なんですね。