◆A:あなたは彼を愛しているのではなく、自分が可愛いだけです

<回答>

なんの前触れのない別れ……これは、かなり辛いですよね。同じ失恋でも、なにか理由を説明してもらうことで、多少は現状を受け入れられるものです。でも、そうではなかったんですものね。心の中は壮絶な荒波なのでしょう。

人間には、不本意な現実を認めたくないところがあります。彼と連絡が取れなくても「きっと彼になにか深い理由があるはず」「本当は私を好きなのに、誰かに邪魔をされているのかもしれない」などと妄想しがちです。

部屋でスマホを見て泣く女性
はっきり言います。彼はもう、あなたの彼ではありません。LINEはキッパリやめましょう。立ち直るための準備をしましょう。

もちろん、辛いと思います。

でも、あなたはすでにストーカーです。あなたの今の感情は、心理学で言う「マニア的な愛情」。人間には幾つかの愛のカタチがあると言われていますが、その中でただひとつ「本人も相手も絶対にしあわせにしない愛のカタチ」なのです。

もっと言えば、あなたはもう彼を愛していないんです。自分を愛しているだけ。苦しくて悲しい胸のモヤモヤやドキドキをどうしようもできなくて、彼にLINEを繰り返しているだけなんです。

◆LINEも彼との思い出の品も、ぜんぶ消し去って

失恋して1か月くらいは、絶望のふちに立ってしまうのも仕方ありません。でももう半年です。絶望は絶望でかまいませんが、他人に迷惑をかける現状からは抜け出しましょう。やり方は簡単です。彼のLINEをあなたのスマホから消してしまいましょう。

「でもやっぱり……消したくない」

どうしてもそう思うなら、彼とのLINEのやりとりやQRコードをスクショするなどして、スマホでなくパソコンやSDカードなどに入れてしまい、普段、簡単には彼へ連絡できないようにしてしまいましょう。これなら、どうしても連絡をしたいときには、再度スマホでQRコードを読み込めば連絡できる……なのでやりやすいのではありませんか? スマホからすぐ連絡がとれないとなると、連絡しなくなりますよ。

部屋を片付ける女性
LINEだけではなく、彼との思い出のものはぜんぶ消し去るのがいちばんのおすすめです。できれば引っ越す方がいいです。でも、予算的に難しい場合には、彼との思い出の品は全部捨てるか、それができないならクロゼットの奥の見えないところに隠してください。彼が部屋に忘れていったシャツ、本、映画のチケットやCD……ぜんぶです。

少し辛い作業かもしれませんが、あなたの記憶から「彼を引きはがす」くらいのつもりで決行してください。思い出のものは、楽しい記憶を呼び戻してしまうんですよね。それを心理学では「脱静止」と言い、失恋から立ち直るときにはよくない状態なのです。