使えない上司が自分の直属の上司だと、仕事中もイライラしてしまいます。うまく仕事が運ばなかったり指示がバラバラだったりと、使えない上司に翻弄されていませんか。今回は、使えない上司の特徴や心理・その対処法について紹介します。
使えない上司はどこにでもいる
会社で長く働いていると「使えない上司」はいたるところに出現します。
一概にはいえませんが、バブル期に入社し働きだした年齢層の人たちは特に現代の働き方とかけ離れた考え方を持っている人が多い傾向にあります。
この時代は「モーレツ社員」と呼ばれる「会社で働くこと=仕事ができる人」と考えている人が多いのです。
「残業してこそ、仕事をしている」「休日出勤はやる気のある証拠だ」といった考え方です。
しかし、働き方改革のおかげで価値観は全く逆になっています。
「効率的に仕事をして、出来るだけ残業をしないこと」「オンとオフをしっかり切り替える」ということが求められています。
この「モーレツ社員」の上司と「働き方改革」を意識する社員とが一緒に働くと、相性が悪いのは当然です。
この価値観の違いこそ「使えない上司だ」という思いが生まれる一番の理由なのです。
そのため、使えない上司というのはこの時代どこにでも存在するのです。
使えない上司の6つの特徴
では、まずは使えない上司の特徴から詳しく紹介していきます。
上司との関係で悩んでいる人の中には「私が悪いの?」と疑問を抱えている人もいるでしょう。
まずは、自分が相手にしている上司が本当に「使えない上司」なのか見てみましょう。
仕事が遅い・優先度を理解していない
まず、使えない上司の特徴として「仕事が遅い」ことや「優先度を理解していない」ということが挙げられます。
渡された書類の優先度を理解せず、自分で考えもせず渡された順番に目を通していくのです。
こういった上司を相手にすると、急ぎの案件が来たとしても書類の確認を後回しにされ急いでいる身としてはイライラしてしまいます。
部下の仕事内容を把握していない
管理者として自分のチームの部下がこなしている仕事くらいは覚えておかなければいけないものです。
ですが、使えない上司というのは肝心な時に限って「この案件、なんだっけ?」なんて平気で言いだします。
部下の仕事の内容の詳細までは把握していなくても、概要やチームとしてどう動いているかくらいは把握していなければなりません。
部下の仕事を把握していない上司に対して、何を相談しても的確な回答が来るわけがありません。
逆に「それってどんな案件?」なんて質問されるケースまでもあります。
こっちが相談しているのにそんな逆質問をされてしまうと「ああ…使えない上司だな」と感じてしまうのに無理はありません。
発言に一貫性がない
朝仕事の指示を受け、その通りに仕事をしていざ提出したら全然違うことを言われた…なんて経験はありませんか?
使えない上司というのは、発言や指示に一貫性がなく、部下はそれに振り回されてしまうという特徴があります。
発言に一貫性がないのは、決して上司が部下を振り回したくてしているわけではありません。
使えない上司は自分が言ったことをちゃんと覚えていないのです。
だから、その時の気分やその場の雰囲気に流され発言します。
それによって結果的に「この前と言っていることが違う」ということになってしまうのです。
使えない上司は、仕事の本質を考えずその場しのぎで回答をするためこのようなことが頻繁に起こり部下を困らせる特徴があります。
器が小さい
使えない上司というのは、器が小さくトラブルに弱いという特徴もあります。
何か仕事でトラブルが起こったときに、最終的に自分の責任になることを恐れ、トラブル対処に非常に慎重になります。
それがゆえに、指示が遅れトラブルが余計に大きなことになることもあります。
みんなから憧れられるような「何かあったら自分が責任を取るから頑張ってくれ」なんてかっこいいセリフとはかけ離れた人物です。
そもそも上司としての能力がない
使えない上司の特徴として「非役職者気分が抜けていない」というような役職者としての能力がないということも挙げられます。
そもそも「上司」というくらいですから、管理者であるわけでマネジメント能力が必要となります。
ですが、世の中の企業ではまだまだ年功序列制度が残っていたり、役職者への教育体制が整っていなかったりします。
なんとなく目標も自己研鑽もせずに年月を過ごし、そのまま管理者になっただけの人だと、マネジメントの仕方など知るはずがありません。
また、非役職者であるワーカーとしては優秀な成績を残し、昇格し役職者になりそのまま管理職としての教育を受けずにいるというパターンも多いです。
そのため、非役職者と役職者の働き方の違いを切り替えられず、「使えない上司」といわれてしまうのです。