実在する複数の事件から着想を得た社会派エンターテインメント作品で長澤まさみさん主演の『エルピス-希望、あるいは災い-』(月曜夜10時、カンテレ制作・フジテレビ系)が、いよいよ佳境、ある種の“絶望”を迎えています。

エルピス1
(C)カンテレ
◆忖度ナシのドラマに、絶賛の声が

 同作は、『カルテット』(TBS系/2017年)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ制作・フジテレビ系/2021年)などの佐野亜裕美プロデューサー(以下、P)と、NHK連続テレビ小説『カーネーション』(2011年度下半期)などの脚本家・渡辺あやさんが6年がかりで作り上げてきました。

 佐野PがTBSにいた2016年に「ラブコメ」からスタートした企画ですが、その後大きく変わってボツになり、佐野PのTBS退社→カンテレ(関西テレビ放送)入社によって実現したのです。その異例の経緯もさることながら、忖度ナシのヒリヒリする内容には、快哉を叫ぶ視聴者が続出。

 そこで、残り2話の放送(12/19、12/26)を控え、制作統括の佐野亜裕美さん(40)にインタビューを行いました。

佐野亜裕美さん
佐野亜裕美さん