【新生児低血糖の原因①】妊娠糖尿病
新生児の低血糖が起きる原因の一つには、妊娠糖尿病が考えられています。
妊娠中にお母さんが甘いもの食べすぎると、必要以上に血糖値が上昇してしまう妊娠糖尿病になってしまいます。
お母さんの血液から栄養を補給をしている赤ちゃんの血糖値も当然高くなってしまいます。
すると、生まれた時に起きる低血糖状態との血糖値のギャップがお母さんが妊娠糖尿病ではない新生児とは比べ物にならないほど大きくなってしまい、その反動で低血糖が続いてしまうことがあります。
この低血糖状態を高インスリン低血糖といいます。
一過性の場合もありますが、持続する場合もあります。
持続する場合には遺伝子が関係する病気の場合もあります。
【新生児低血糖の原因②】早産
早産で生まれた新生児も、新生児の低血糖を起こしやすいと言われています。
本来赤ちゃんは生まれる前にお母さんのお腹の中で胎盤から充分な栄養をもらってから生まれてこなければいけないのですが、早産で生まれた場合には、お母さんの体からもらうべき必要な栄養のすべてが足りない状態で生まれてきます。
当然、血液中の糖分も足りない状態で生まれてくるので、低血糖が起こりやすくなります。
【新生児低血糖の原因③】妊娠中の服薬の影響
妊娠中にお母さんが服薬していた薬が原因で、新生児の低血糖が起こってしまうことあると指摘されています。
特に、新生児の低血糖と因果関係が強いと言われている薬が、抗てんかん剤のデパケンという薬です。
デパケンだけではなく、妊娠中にはお母さんが服薬する薬がどのように影響するか、まだ把握しきれていない部分が沢山あります。
やむを得ない場合を除いて、できるだけ薬は飲まないようにした方がいいでしょう。
【新生児低血糖の原因④】出産後のケア不足によって
妊娠糖尿病や、妊娠中の服薬といった新生児の低血糖が起こる原因が特に見られない場合に、新生児の低血糖が起きてしまった時には、出産時のケアや看護が不十分だったことが考えられます。
ケアや看護が不十分で出産後に飲ませた母乳やミルクの量が足りなかったり、新生児の体温の管理や看護をきちんと行わなかったために、体温が下がりすぎてしまい、低血糖が起きてしまうことがあります。
新生児低血糖の症状とは?
初めての子育てで新生児の低血糖が起きてしまうと、心配になってしまいますよね。
一体、新生児の低血糖というのは、どのような症状が現れるのでしょうか。
新生児の低血糖というのは、軽度の場合には症状は現われずにほとんど見た目だけではわかりません。
また、軽度で、母乳やミルクをよく飲んでいる場合にはすぐに回復することが多いのでそれほど心配いらないでしょう。
しかし、低血糖が重度の場合には、症状が顕著に表れることが多いので気を付けましょう!!
元気がなくてボーっとして泣き声も小さかったり、母乳やミルクの飲みが悪かったり、痙攣やチアノーゼを起こしたりします。
ほとんどの人は、病院か助産院で出産するので、産まれたばかりの新生児のケアというのは、お母さんや家族ではなくて、看護師さんや助産師さんが行ってくれることがほとんどですよね。
赤ちゃんに何らかの症状がみられたら、すぐに看護師さんや助産師さんが対応してくれるので、何か心配なことがあればすぐに相談しましょう。