『関ジャム』新海誠とRADWIMPS野田洋次郎、クリエイター同士がぶつかり合う曲制作のリアルなやりとり
(画像=『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)Twitter(@kanjam_tvasahi)、『日刊サイゾー』より引用)

 12月4日放送『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)は、新海誠作品の映画音楽の特集であった。現在公開中の映画『すずめの戸締まり』のプロモーションを兼ねた、いわゆる“宣伝回”的な企画だが、なんにせよ興味深い特集である。

 ゲストとして登場したのは、新海誠監督と、新海映画の3作品(『君の名は。』、『天気の子』、『すずめの戸締まり』)の音楽を担当したRADWIMPS・野田洋次郎、自身も劇伴を手掛ける音楽プロデューサー・mabanuaの3人である。

RADWIMPS野田に脚本を送りつけてオファーした新海誠

 まず振り返るのは、2016年公開『君の名は。』だ。この映画が6年前の作品という事実で、時の速さに驚いてしまう。

 新海映画でのRADWIMPSというと主題歌ばかりフィーチャーされるが、劇伴すべてを作っているという事実のほうにこそ注目したい。

「意外と(その事実を)知っていただいてなくて、ちょっと損した気分だなと」(野田)

 同作の音楽制作はかなり難産だったようで、公開直後は「もう映画音楽はやりたくない」と公言していた野田。なのに、その後の2作品も続投した理由は、やはり『君の名は。』が社会現象になった事実が大きいと思う。

 一方、なぜ新海はRADWIMPSに音楽を任せるようになったのか?

「僕、もともとRADWIMPSが個人的に大好きで。で、『君の名は。』という映画を作ろうかと。『音楽も劇中で歌が流れるような曲を作りたい』って思ったときに、プロデューサーと話していて、『好きなのはRADWIMPSです。じゃあ、連絡してみようか』みたいな話になって」(新海)

 2019年に公開された『天気の子』制作時は、新海が脚本の第1稿を野田に送りつけたそうだ。

新海 「『洋次郎さん、次の映画の脚本ができました』と。で、『音楽のオファーとは違うんですが……』って、でも実質、僕は音楽のオファーのつもりで(笑)」

野田 「すごい卑怯なやり方なんです」

 卑怯なやり方で、野田に劇伴をオファーした新海。彼がRADWIMPSにぞっこんなことがわかる。とは言え、結局は野田のほうからリアクションがあったようだ。

新海 「その数カ月後に、黙っていても曲が送られてくるみたいな(笑)」

野田 「今回(『すずめの戸締まり』)でより、そのルーティン化は進んだ感じです(笑)」

村上 「じゃあ、曲を受け取ったときに監督は“しめしめ”と思うわけですか?」

新海 「いや、もうちょっとピュアな気持ちで(笑)」