いつからいつまで高温期①高温期と低温期って何?
そもそもなぜ高温期と呼ばれる時期があるのか。赤ちゃんをお腹の中で育てるためには普段の体温より0.3~0.6℃高めの体温を維持する必要があるからなんです。そのため、排卵前後は受精卵を迎える為に高温期になり、受精せず生理が始まると低温期(通常の体温)に戻るため高温期と低温期が出来るということです。
高温期と低温期が分かれている
高温期と低温期がはっきりしている基礎体温の場合は、ホルモンの分泌が正常になされているので妊娠もしやすい状態といえます。このような基礎体温のグラフになる人は比較的生理痛などもないか、もしくは非常に軽い人が多いです。
高温期と低温期がはっきりしない
基礎体温を計りだしてみて高温期と低温期が分かれていないグラフが完成した時は、無排卵月経の可能性がとても高いです。無排卵月経の場合、ホルモンバランスが崩れているので高温期や低温期があまり現れません。むしろ低温期のみが続く場合が多いです。妊娠を望んでいても排卵をしていなければ不可能ですので、産婦人科で受診してください。薬などで簡単に治ることが多いです。
いつからいつまで高温期②高温期に入るのはいつから?
基本的には排卵日前から妊娠準備に体が入るので、排卵日前日から高温期が始まると考え、排卵日前日=高温期0日目と数えるのが基本です。その為、基礎体温のグラフをつけていれば高温期に入った日から排卵日がいつだったか数えることが出来ます。こうして自分の排卵日をある程度予測をつけていくことができるようになっていきます。
いつからいつまで高温期③高温期の症状
高温期といっても低温期に比べて0.3~0.6℃程の違いなので、自覚症状のない人がほとんどですが、中には体がポカポカしてるなど微妙な体温差を感じる人も数えるほどですがいるようです。高温期の症状は妊娠初期と似たような症状が出る場合もあり、妊娠しているのかどうか区別がつきにくいのも特徴です。
胸が張る
妊娠準備として乳腺にも変化が現れます。これも黄体ホルモンの仕業で高温期の間、胸が張ったり乳頭に痛みや痒みを感じる症状がでることもあります。人によって症状はまちまちですが、高温期の期間中ずっとこのような症状を感じる人もいれば、治まったりまた症状が現れたりします。
下腹部痛
高温期の下腹部痛は子宮内のうっ血が原因で痛みを感じることがあります。受精卵を受け入れるため子宮内膜が厚くなりそれに伴い血液が集まるのでうっ血しやすく下腹部痛という症状を引き起こしやすくなります。
むくみや便秘
むくみや便秘の症状は体内の栄養が子宮内に集められるために起こります。普段、食事などから摂取した栄養をエネルギーとして内蔵など各器官は働いていますが、高温期に入るといつ受精卵がきてもいいように準備を始めます。そのため、大腸など内蔵の働きが弱くなり便秘などの症状になりやすくなります。むくみは体内に水分をため込もうとする作用が働くために起こります。
眠気やだるさを感じる
眠気を感じたり体がだるいと感じる症状は、栄養を子宮にほぼ回してしまうので体が休みたがっている証でもありますが、もう一つ黄体ホルモンの分解が関係しています。黄体ホルモンが活発になっている時期はそれに伴い眠気を誘発する成分も分泌されています。その為、いつもより眠気を感じたり体を動かすのがだるくなる症状が現れます。
吹き出物が出る時も
高温期は栄養だけでなく水分も体内にとどめておこうとする作用が強まります。その為、普段なら各器官を使って体外に排出されていた毒素が出口を失ってしまうため吹き出物が出来る場合があります。ムリして潰したりしないように、高温期が終われば自然と戻っていきます。
いつからいつまで高温期④高温期はいつまで?
先にも記載しましたが、黄体ホルモンの寿命の間に受精しなかったら子宮内膜が生理として体外に流れ出ます。この時に高温期が終わり、体温が下がり低温期に突入してリセットとなるわけです。ですから、高温期は生理が始まった段階で終了となります。逆に受精卵が定着して妊娠が継続していたら高温期がずっと続くことになります。