◆草彅の登場によってぐっと物語が引き締まった

自然に、でも印象を残す草彅の存在感は、『拾われた男』でも健在。主人公・諭の人生を、夢と友情や恋を交えてどちらかといえば前向きに展開してきた本作ですが、草彅の登場によってぐっと物語が引き締まったように感じました。

草彅は2023年の1月クールには『銭の戦争』『嘘の戦争』に続く戦争シリーズ第3弾『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)での主演も控えており、また彼の“自然”が観られると思うと楽しみでなりません!

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ドラマというと主演や若手に注目が集まりがちですが、やはり圧倒的な実力をもつベテラン勢の存在があってこそ、物語に深みが出るというものです。キャリアに関わらず、作品に真摯に向かい続ける俳優陣に敬意をもって、秋ドラマを最後まで楽しみたいと思います。

<文/鈴木まこと(tricle.llc)>

【鈴木まこと】

tricle.llc所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201