4『ハリー・スミスは語る』
アメリカの奇才ハリー・スミスは、20世紀に活躍した芸術家として有名です。しかしその活動領域は映画や音楽、詩、美術から人類学や魔術まで多岐にわたります。音楽の分野では、自ら編さんしたフォーク・ミュージックのアルバムが高く評価されました。ハリー・スミスはコレクターとしてもユニークで、レコードや本はもちろんのこと紙飛行機や“あやとり”からイースター・エッグと呼ばれる卵までコレクションしていました。
ハリー・スミスは、なぜそんなことをするにいたったのでしょうか?本書にはハリー・スミス本人のインタビューが多数収録されており謎めいた芸術家の思考に迫ることができます。ただし連想ゲームのようにスミスの語りはさまざまな話題へと広がっていくため、インタビュアーの質問に簡単に答えてくれるわけではありません。
それでも読み進めるとデタラメに話しているわけではないことが分かるので不思議です。大学卒業後にどう生きていくか思い悩んでいる学生は、ぜひスミスの数奇な人生をのぞいてみてはいかがでしょうか。
【商品情報】
書籍名:ハリー・スミスは語る
著者:ハリー・スミス、ラニ・シン
出版:カンパニー社
価格:2,800円(税別)
「食わず嫌い」になる前にさまざまなカルチャーに触れてみよう!
自分が興味あるジャンルについては掘り下げて調べても、興味がないジャンルはまったく知らない……という人も多いかもしれません。特に興味がないカルチャーは、なにかきっかけがないと自分から手を伸ばす可能性は低いでしょう。しかし「食わず嫌い」という言葉があるように手を伸ばしてみると意外と楽しめたり面白かったりすることも多々あります。
学生時代にさまざまなカルチャーに触れておけば社会人になってからも初めて出会うジャンルを「興味がない」と毛嫌いせずに物事を楽しむことができるようになるかもしれませんね。
提供・UpU
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