「あ~具合悪い」。なぜだかよくわからないけれど、体の調子がすぐれない…と感じることはありませんか? もしかすると、それは女性ホルモンが関係しているかもしれませんよ。
女性の体はホルモンの影響を受けやすく、とてもデリケート。生理不順や更年期症状など、様々な不調に悩まされることも多く、乳がんや子宮頸がんをはじめ女性特有の病気にかかるリスクも高いといわれています。心身ともに健やかな毎日を送るためには、女性ホルモンと上手く付き合うことが重要なポイントといえそうです。
そこで注目したいのが、女性ホルモンと腸内環境の関係。産婦人科専門医・女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道副院長の高尾美穂先生によると、腸は女性ホルモンとも密接な関係があるのだとか。腸内環境の悪化が、肌荒れやイライラ、更年期症状など女性特有の不調にも影響している可能性があるそうです。
今回は、女性ホルモンと腸をダブルでケアする方法を高尾先生に教えてもらいます。
◆切っても切れない!女性ホルモンと体の関係
代表的な女性ホルモンである「エストロゲン」は、女性の人生に大きく影響するのだそうです。
「エストロゲンは約40年間という期間限定で卵巣から分泌されるホルモンで、分泌量のピークは20代から30代の半ばくらいまで。分泌が活発なこの時期は、生理痛やPMS(月経前症候群)、月経困難症に悩まされることも。子宮筋腫や子宮内膜症、乳がんや子宮頸がんなどのリスクが高まる時期でもあります」(高尾先生、以下カッコ内は同じ)
「30代後半になると、分泌量が徐々に減っていき、更年期に入る40代後半からは急激に減少。すると異常発汗やほてりなどの更年期症状を感じるようになることも。更年期は閉経の前後約5年間の計10年程度続き、最終的にはエストロゲンの分泌量は男性よりも低い値になります」
その後は、エストロゲンに守られていた血管や骨、皮膚、関節などのトラブルや病気が起きやすくなるのだとか。そして、閉経後もこれらのリスクとずっと向き合っていくことになるそうです。つ、つらい…。