◆『ホル活』の第一歩は腸と女性ホルモンをケアする食事の継続

 では、腸内環境と女性ホルモンの乱れをケアするためには具体的にどうすればよいのでしょうか?

「毎日大豆製品を積極的にとっている人は、エクオールを作れる人の割合が高いという調査結果もあり、更年期症状の改善にも役立つと言われています。大豆イソフラボンをしっかり摂るためにも、1日50mgを目安に継続して摂取しましょう。豆腐なら2/3丁、納豆なら1パック、豆乳ならコップ1杯程度です」

豆腐や豆乳などの大豆製品
「また、ヨーグルトやキムチ、漬け物など腸内環境を改善する『乳酸菌』を含む食品も合わせて積極的に摂るようにしましょう。

 何より大切なのは、どちらも継続的にとること。自分の好きな『大豆製品』と『乳酸菌』を含む食品を組み合わせて、毎日の習慣にしてみてください」

ヨーグルト 腸活
◆「大豆イソフラボン」×「乳酸菌」がおいしく手軽に

 それでは高尾先生おすすめの“レシピ”をご紹介します。大豆製品と乳酸菌を含んだ食品を一緒に手軽においしくとれて、朝食にもぴったりな「ヨーグルトきなこトースト」です。

 プレーンヨーグルトにお好みではちみつを混ぜてトーストに塗り、その上にきなこをまぶして完成です。

ヨーグルトきなこトースト
ヨーグルトきなこトースト
「女性は『女性ホルモンの影響による調子の悪さ』を、月に4.8日、年間約60日も感じているというデータもあります。ストレスによるホルモンバランスの乱れや、更年期のエストロゲンの減少など、女性は一生、女性ホルモンの影響を受けながら日々を過ごしていくことになります」

 なんと! 女性ホルモンの影響で、私たちは年間約60日も調子の悪さを感じているんですね…。

「上手に乗り切る第一歩として、まずは『大豆イソフラボン』×『ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品』を取り入れることを毎日の習慣に。なるべくストレスをためず、ハッピーマインドでいることも大切です」

 ストレスをためず、大豆と乳酸菌を毎日とる「ホル活」で、不調の少ない日々を目指しましょう!

【高尾美穂】

産婦人科専門医。女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道副院長

医学博士。スポーツドクター。ヨガドクター。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学付属病院産婦人科助教を経て2013年より現職。「すべての女性によりよい未来を」をモットーに、医療・ヨガ・スポーツの3つの活動を通じ、専門的な知識をわかりやすく伝える啓蒙活動に精力的に取り組んでいる。

<文/女子SPA!編集部>

【女子SPA!編集部】

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