こんにちは、ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。いつしか定着していた“くすみカラー”という色み。何色と形容できない曖昧さの残るグレイッシュなカラーが特徴的なくすみカラーは大人の女性の肌にマッチすると一躍ブームとなりました。

そのいっぽうでくすみカラーは着こなし方によっては逆に老けて見えるケースも。今回は、くすみカラーが老け見えする原因と対処法についてご紹介します。

◆NGポイント「色が均一的すぎる着こなし」

くすみカラーで統一しすぎなコーデ
もっとも失敗を引き起こす着こなしは、くすみカラーで統一したワントーンコーデ。“くすみカラー”も“ワントーンコーデ”もどちらも流行りで人気の色や着こなしですが、この2つが重なるとあらビックリ! 急に野暮ったく見えます。

とういのもくすみカラーの特性である、曖昧さはコーデの一部に取り入れられて初めてその良さを発揮するからです。トップス、ボトムス、靴やアウターにいたる全てをくすみ系で馴染ませてしまうとコーデに引き締まりが感じられなくなって、パジャマっぽさが出てきます。

ワントーンコーデ×くすみカラーを合わせたコーデは色の配分や、色のトーンバランスを整える必要があるため、ベストな配色ができない限りコーデが完成しません。そのためかなり難易度が高くなるので個人的にはあまりおすすめしたいない組み合わせですね。では、どうすればくすみカラーコーデが映えるのか。ポイントはやっぱり配色です。

◆高発色・くすみカラー・締め色の3色はマスト!

高発色・くすみカラー・締め色の3色コーデ
くすみカラーコーデといっても、くすみカラーを取り入れるのはあくまでも一部です。例えばトップスでくすみカラーを取り入れたなら、ボトムス発色の良いキレイ色を取り入れましょう。トップスに発色の良いもの、ボトムスにくすみカラーといった反対の配色でもOKです。ワンピースなどの場合は、インナーやカーディガンを使ってくすみカラー&高発色を取り入れてください。さらにコーデの一部で良いのですが、必ず引き締まりのある締め色の投入もお忘れなく。締め色は、ブラック、ネイビー、ダークグリーン、ブラウンといった色がコーデに馴染みやすいです。

くすみカラー、高発色、引き締め色の3つの要素が相まっていれば同じような色合いの同系色でまとめてもコーデ全体が野暮ったく見えません。なので同系色でコーデをまとめるのがNGというわけではなく、色のトーンが単一的であるのがNGコーデOKコーデの大きな違いとなります。

◆トップスにキレイ色があるとコーデが成功しやすい

くすみカラーコーデは、どのアイテムにくすみカラーを持ってくるか、どの色を組み合わせるかといった色の配分があることで難易度が高くなっています。なので、絶対にハズさない法則を知っておくと便利。その法則がトップスに高発色なキレイ色を持ってくることです。

トップスは顔映りに大きく影響します。そのため、くすみカラーをトップスに持ってくると老けやすい印象が出るので、コーデでその印象をカバーアップしなくてはなりません。そうする必要がないよう、トップスは華やかな印象を持たせるキレイ色を合わせましょう。そうするとボトムスにくすみカラーを持ってきても老けた印象に見えにくいのでおすすめです。ぜひ、これらのポイントを参考にくすみカラーを攻略してくださいね。

<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】

(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。インスタグラムは@sumi.1105