一つだけ選ぶなら……。
地鶏の生産量日本一として広く愛されている「阿波尾鶏(あわおどり)」
最初に結論から言うと、私の答えは「鶏肉」です。
もっともリーズナブルな「ブロイラー」が悪いわけではありません。無臭に近いことや、柔らかい食感は幅広い用途に活用しやすく、低価格(もも肉64.9円、むね肉34.4円/100グラムあたりの東京の卸売価格、2021年12月時点)である点は圧倒的な魅力でしょう。
しかしながら、これを少し格上げしてみたときに、ハイスペックな鶏肉は、いったいどのくらいの価格帯なのかを見ていくと、スーパーやデパートなどで高い鶏肉を探しても、500円、1000円を超えることってなかなかありませんよね。つまり、牛肉や豚肉に比べて手に届きやすいということ。
飼育方法や熟成方法でさらにおいしくなる
飼料や熟成……おいしさの違いは、鶏の種類だけではなかった
しかも、特筆したいのは「その差が素人にもわかりやすい」という点にあります。おいしい鶏肉の条件について、地鶏の生産量日本一を誇る「阿波尾鶏(あわおどり)」を生産する貞光食糧工業に聞いてみたところ、次のような回答を得ることができました。
「地鶏」というのはそもそも規格で決まっていますが、飼育方法や熟成方法にこだわることで、さらにおいしい鶏肉になります。つまり、本当においしい地鶏は、歯ごたえがあるのにやわらかいこと、うまみがしっかり感じられること、料理を選ばずに広く使えることだと思います。
言葉で聞くだけでもおいしい想像ができてしまいそうですが、今回は実際に地鶏をいくつか集めて、どれほどおいしいのか実食してみることにしました。
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