各々のインターン体験をZ世代が発表!まずは農家や青果店で流通の過程を体験した「青果店チーム」
ゲストらのトークの後は、Z世代がインターンシップを通して体験したテーマに基づいて発表を行いました。
まずは、都内の八百屋さんのバイヤーとなり、農家の訪問や市場見学、青果店での販売まで、野菜が生産者から消費者に届くまでの一連の過程を体験した「青果店体験チーム」の3チームが発表。
プログラムを通じて得た学びを生かし、実際に自分たちでちいさな八百屋さんを出店し、どれくらい利益が出せるかチャレンジもしました。
規格外野菜の詰め放題を企画して出店した「青果店体験Aチーム」は、「適正価格で販売することの難しさを知った。もう少し高くして生産者の方に還元するべきだったのかなという反省点はあるが、規格外野菜を知ってもらうという目標は達成できた。」と、今回のプロジェクトでの体験での学びについて語りました。
「青果店体験Bチーム」は、青果店の店舗や、農園などでの研修を通して「どの仕事も野菜ひとつ一つへの知識が必要なのだと知った。」とコメント。
規格外野菜が消費者まで届かないことに問題意識を感じ、「規格外野菜という概念をなくす」という新しい売り方を提案しました。
最後の「青果店体験Cチーム」は、東急百貨店渋谷本店にあるレベルの高いこだわりの野菜を販売する八百屋『菜根たん』でのインターン体験について、「生産者と消費者を繋ぐ店」というテーマで発表。
農園での取材や八百屋での販売体験を通して実感した現在の農業の課題に対し、「農業を魅力的な仕事にし、若い人が就職したいと思うようになる社会を実現したい」とアツい発表を行いました。
学生たちのアツい発表にゲストらも心を突き動かされる
Z世代たちの深い洞察とアツい想いがこもった発表には、ゲスト登壇者らも絶賛。
高橋愛さんは、「ここまで問題意識を持って発信しててすごい。ちょっとらうるっときました。」と心を突き動かされた様子でした。
メニュー開発体験チームは「渋谷系最強コメ料理メニュー」の開発に挑戦
続いて、インターン体験を通して生産者の想いに触れたZ世代たちが、収穫した野菜の魅力を最大限引き出し、さらに実際に渋谷の中心のカフェでの販売までも視野に入れた「渋谷系最強コメ料理メニュー」の開発に挑戦した2チームが発表。
「メニュー開発体験Aチーム」は、農家での収穫体験について「収穫時期を逃すと形や味が変化してしまうため、タイミング良く収穫することが大事なのだと学んだ。」と語りました。
メニュー開発では、農業体験で興味を持った白ナスを使った「75時間が詰まった白ナスホワイトカレー」を考案。
特徴的なメニュー名については、「白ナスの魅力を伝えたいという想いから、生産者側の努力が消費者に届くようにメニュー名を決定した」と発表。
続く「メニュー開発体験Bチーム」は、農園研修を通して魅力を感じた万願寺唐辛子と、規格外も多いというナスを使ったSNS映えもばっちりのオムライスを考案。
「作り置きできるソースやトッピングにしたり、バターライスは炊飯器で一気に炊けるようにしたりと工夫して人件費を抑えた。またセット価格と単品との値段の差を小さくしてセット価格を売りやすくして、これらによって減価率を抑えられた。」と価格設定について語りました。