エコカラットは人気のDIYですが、せっかく挑戦するなら初めてでもきれいに仕上げたいですよね。どんなところで失敗しやすいのか、詳しく解説します。失敗しないコツもご紹介しますので、これからエコカラットのDIYを予定している方は必見です!
【事前準備編】エコカラットDIYの失敗例2選
①壁紙の上に貼ると剥がれ落ちてしまう
エコカラットのDIYで最も多いのは、壁紙が貼ってある壁に、そのままエコカラットを貼ってしまうという失敗です。エコカラットの失敗のほとんどは、施工前の計画や準備が出来ていないまま見切り発車してしまう事が原因です。施工前にどれだけ丁寧に計画したかが、仕上がりの良さに大きく反映されるのです。
エコカラットを自分で貼りたいという時、その壁は既に壁紙が貼られているケースがほとんどです。壁紙を剥がしてから施工するのが基本ですが、そのままエコカラットを貼ってしまう方が多いようです。この場合、壁紙がエコカラットの重みに耐えきれず、壁紙ごと剥がれて落ちてしまいます。
壁紙は、エコカラットを貼る範囲の5~10mm内側まで剥がしてから施工しましょう。壁紙を剥がしたくない場合は、タッカー(工事用の大きなホチキス)で壁紙をしっかり留め付けて固定します。
②傾いている
「エコカラットを貼った部分が傾いて見える」というケースがあります。特に、エコカラットを額のように貼った場合、よく発生する失敗です。縦横の水平をよく確認せずに施工してしまったことが原因です。完成してから剥がしてやり直すことも難しいので、施工前に入念に寸法を確認することが失敗しない秘訣です。
エコカラットの施工範囲に、床・天井と水平になるように線を引き、水平器で確認します。水平器は、100均やホームセンターに販売されています。広い面積に施工する場合は特に、途中でどちらかに傾いてくる傾向があります。一定の間隔で壁に平行線を引き、軌道修正できるようにしておきましょう。
【道具編】エコカラットDIYの失敗例2選
①カッターが切りにくい
オルファ(OLFA) ロータリーカッター ¥597
切りにくいカッターを使うことで、切り口がきれいに仕上がらない、曲がってしまう、思った大きさに切れないなどの失敗が多いようです。エコカラットのDIYで最も重要な道具が、カッターです。カッターは自宅にある一般的なものでも構いませんが、失敗無くきれいに仕上げるには、専用のカッターを使うほうが良いでしょう。
エコカラットの直線カットには、ロータリーカッターを使用します。ロータリーカッターは、押し付けて切るためずれにくいのが特徴です。普通のカッターを使った場合、力を入れて切ったら直線が曲がってしまったという失敗が非常に多いです。ロータリーカッターならこんな失敗を避けることができます。
一般的なカッターを使う場合には、刃の幅が広い大型カッターを使いましょう。エコカラットの端部処理や壁紙剥がしなどにも使用しますので、ロータリーカッターと合わせて準備するのがおすすめです。刃は新しいものを数枚準備し、切れなくなったらすぐに交換しましょう。
②目地が均一にならない
楽省スペーサー ¥1,316
エコカラットは、目地無しで貼れるものと、目地幅が必要なものがあります。ただし、目地無しのものでも、ぴったり付けて施工してしまうと、隙間が開いた場合にそこばかり目立ってしまい、仕上がりがきれいに見えません。
そのため、目地無しと表記されているエコカラットも、0.3mmほど隙間を開けて施工します。この隙間が均一でないと、傾きやずれが生じてしまいます。ほんの少しが積もり積もって手直しできない状態に…という失敗がよくあります。この隙間を簡単に美しく調整できるのが、エコカラット専用の「楽省スペーサー」です。
目地無しで貼るエコカラットは、このスペーサーを1枚(0.3mm)ずつ挟んで施工します。エコカラットの商品サイズに「目地共寸法」と書いてあるものは、必要な目地幅に合わせてスペーサーを2~3枚挟みます。レンガ調の横長タイプのデザインも、目地幅を1mmほど取った方が自然な仕上がりになります。
【施工編】エコカラットDIYの失敗例2選
①接着剤の塗り過ぎ
接着剤を最初に全体に塗って、時間内に貼り終われずに乾いてしまった…というのも、エコカラットを自分で貼った時によくある失敗例です。一度乾いてしまった接着剤は、剥がして取り除くしかありません。DIYしやすい素材とはいえ、自分でやる場合は時間に充分な余裕を見ることが大切です。
エコカラットは、「エコぬーる」という専用接着剤を使用します。この接着剤の施工時間は、20~30分です。壁に接着剤を塗ってからエコカラットを貼り終えるまでを30分以内に収めなければなりません。初めて自分でエコカラットをDIYする場合、接着剤は50cm四方ずつ塗ってこまめに貼り進めましょう。
また、接着剤を塗り過ぎるのも失敗のもとです。接着剤がはみ出たり表面に付いてしまうと、接着剤を取り除くのと一緒に周りの壁紙まで剥がしてしまう危険もあります。接着剤を塗る厚さは2~3mmです。塗る範囲は、エコカラットを貼る範囲の10mm内側までで収めましょう。
②カットが大きすぎる・小さすぎる
エコカラットを切断する時に多くの人が経験するのが、寸法取りの甘さによる失敗です。エコカラットの切り方が雑で、端がきれいに揃わないケースがよくあります。こうなると、失敗した場所にばかり目が行って、DIYのエコカラットの良さを楽しめません。
ほんの少し大きくても納まらないし、2~3mm小さいだけで隙間が目立ってしまいます。1mm単位で正確に測り、正確にカットする技術が必要になります。自分で貼るのが初めての場合はなかなか難しいので、少し大きめにカットして、後からサンドペーパーで調整する方法を取りましょう。
カットする寸法をスケールで正確に測り、その寸法に1mm足してエコカラットをカットします。貼る場所に当ててみて、大きいようならサンドペーパーで少しずつ削ります。テーブルにペーパーを固定し、擦りつけるようにするとまっすぐ綺麗に削れます。