つみたてNISAを始めるなら、できるだけ有利になるタイミングでスタートしたいところです。いつでも好きな時に始めることができますが、結論からいうと、思い立ったらできるだけ早く始めるのがベストです。

理由は4つあります。

つみたてNISAは長期・積立・分散に適した制度であることを前提として、以下4つを挙げました。

①今年2022年中に始めれば20年間投資可能

先般、金融庁がNISAの投資可能期間について2023年税制改正要望に盛り込み、NISA制度を恒久化する意向を示しました。しかし、現時点では、下記の表の通り投資可能期間は2042年までで最長20年間です。2022年に積立ニーサをスタートすれば非課税期間20年をすべて使って、最大800万円を投資することができます。

非課税投資枠 年間40万円(20年間で最大800万円)
非課税期間 最長20年間
投資可能期間 2042年

②複利効果を発揮できる

複利効果とは、運用で得た収益を当初の元本にプラスして再投資することで、利益が利益を生んでお金が膨らんでいく効果のことを指します。複利は期間が長ければ長くなるほど効果が大きくなるのでできるだけ早くスタートして長く運用していきたいところです。

③ドル・コスト平均法の効果

つみたてNISAは、一括ではなく複数回に分けて買い続ける、ドル・コスト平均法で資産運営します。ドル・コスト平均法を用いれば、基準価額が高いときには購入口数が少なくなり、基準価額が低いと購入口数が多くなります。価格が下落しているうちは「量をたくさん購入できる」と考えて、値下がりが見られたからといって短絡的に売却したり積立をストップしたりせず、長期運用しましょう。それにより投資価格が平準化していきます。

④「時間の分散」効果でリスク分散できる

つみたてNISAの特徴のひとつである長期運用はリスク分散につながります。一時的に値下がりしたとしても損失を軽減することができ、結果として利益が出やすくなります。長く積み立てるほどに価格が平準化される期間も長くなり、リスクにも強くなります。

まとめ

つみたてNISAは、金融機関によって積立できる最低額は異なりますが、月1,000円からでも投資することが可能です。ちなみに、月5,000円を20年間積み立てた場合、利回り3%なら総資産額は164万1,510円(元本120万円)、利回り5%なら総資産額は205万5,168円(元本120万円)になります。

もちろん利回りが20年間同じということはあり得ません。けれども、低金利の今の時代、貯蓄だけではほとんどお金は増えませんが、つみたてNISAで運用成績の良いファンドに長期投資すれば複利効果でお金が増えていく可能性があります。その意味では、今すぐ始めたほうがつみたてNISAの特徴を最大限に生かすことができるでしょう。投資初心者ならつみたてNISAを検討してみるのもいいかもしれません。

利便性が高く取り扱い銘柄の多い主なネット証券は以下となります。

なお、先述の通り、金融庁は年度の税制改正要望で、投資可能な期限をなくして制度の恒久化を求める方針を固めているので、今後の動きに注意しましょう。

※本記事の情報は投資その他の金融商品の取引勧誘を目的としたものではありません。最終的な決定は必ずご自身の判断でなさるようお願いします。

文/編集・fuelle編集部

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