ソースのトレンドに新風あり。
日本の食卓を長年おいしく支えてくれている調味料のひとつに、「ソース」があります。コロナによる巣ごもりの影響で家庭用ソースの需要が伸びているそうですが、一方で、業務用はかなり厳しい状況。市場全体は伸び悩む傾向にあるようです。
最近は、そんな市場を活性化させたいという姿勢の現れなのか、スーパーのソースコーナーを見に行くと、“目新しいソース”が目立ちます。あれあれ? ウスター、中濃、とんかつの3種はもう時代遅れなのでしょうか!?
そこで今回は、注目度の高い2つの新ソース「Jソース(ブルドック)」と「ウルトラソース(キッコーマン)」について、その特徴と気になる味についてご紹介してみたいと思います。
粉モノ・揚げ物どちらにも合う「Jソース」とは?
ブルドックソースから“日本の新しいソース”として2021年2月に発売されたのが、「Jソース」。従来のソースに対する不満「甘すぎる」「濃すぎる」を解消すべく生まれたのが、スッキリしていて旨味を感じるようなバランス。
カクテルのジンを作るのに欠かせない、お肉にも合うスパイス“ジュニパーベリー”をブレンド。さらに、かつおや昆布といった和食でおなじみの旨味を加え、レモンと酢で酸味を強化することにより、新しい味わいのソースを作り出したそうです。
それでは実際どんな味がするのか、試してみることにしましょう。
ソースとめんつゆのいいとこ取り!?
お好み焼きにかけてみたところ、ソースが持つ濃厚さはありながらも、想像以上に軽やかな後味に驚きました。しかも旨味がちゃんと効いています。まるで、ソースとめんつゆの良いとこどり。
そしてさらに酸味が加わることで、爽やかなバランスにまとまっているのです。このソースをかけるだけで、ずっしり感のある粉モノが、何枚でも食べられてしまいそう……。
そう、このJソースをかけるだけで、揚げ物も粉モノも重くならずに味わうことができちゃうのです。その他、目玉焼きやキャベツ炒めにも良く合いました。ではでは、2本目のソースに移りましょう。