「防水スプレー」の種類と特徴
防水スプレーには革の表面の隙間を埋め水を浸透させないようにする「シリコン系」と 革の繊維に浸透して撥水する「フッ素系」の2種類があります。
「シリコン系」は通気性が失われる特徴があるので、スエード靴に「防水スプレー」を使うときは通気性のある「フッ素系」をおすすめします。
フッ素系の防水スプレーは繰り返し使うことで撥水効果が高まります。
「防水スプレー」のかけかた
①玄関先や屋外などの換気ができる場所で行う
②靴をしっかりと乾燥させ靴ひもは外しておく
③靴から30センチほど離して靴全体に防水スプレーをまんべんなくかける
④ ③を2回行う
⑤しっかりと乾燥させる
【注意点】
インソールに「防水スプレー」をかけてしまうと汗を吸収しなくなってしまうので、インソールにはかけない。
防水スプレーの使用頻度は2週間に一回ほどで雨の日が降ったらその都度かける。
④スエード靴の日常的な簡単お手入れ方法
スエード靴は素材が柔らかく汚れが付きやすい靴ですが、少しの汚れは簡単にお手入れすることができます。
スエード靴を履いた日にお手入れしておくことで汚れの沈着を防ぎ艶を保つことができます。
スエード靴の簡単なお手入れ方法は「スエード靴」専用の「靴ブラシ」もありますが、100均ショップで販売している消しゴムで汚れを簡単に落とすことができます。
スエード靴の簡単お手入れ方法
①スエード靴全体に優しくブラシをかける
②汚れた部分を「スエード靴専用ブラシ」や「消しゴム」などで擦る
注意点
強く擦らなくても十分に汚れが落ちて擦った部分が白っぽくなります
③再びブラシをかけて全体の毛並みを起こして毛先を整える
④汚れを落として白っぽくなった部分は念入りにブラシをかける
⑤白っぽくなった部分にも本来の色や艶が戻ってきます
⑤スエード靴のお手入れ方法「水洗い」
日常的なお手入れでも落ちない汚れがついてしまったときには「水洗い」をおすすめします。
水洗いをしても大丈夫なの?と心配ですが部分的な汚れを水洗いすると革が劣化してしまい色ムラの原因になってしまいます。
スエード靴を水洗いするときの方法は全体を洗う「丸洗い 」をするとシミを残さずに綺麗に仕上げることができます。
スエード靴水洗いのお手入れ方法①「ブラッシング」
スエード靴を水洗いする前に靴全体にブラシをかけます。
ブラシをかけることでスエード靴表面についた軽い汚れやホコリを落とします。
毛並みに逆らうようにブラシをかけることで汚れやホコリを落とし、そのあとで毛並みに沿うようにブラシをかけることで毛並みを整えます。
ブラシを強くかけるとスエードにダメージを与えてしまうので優しくブラシをかけます。
スエード靴水洗いのお手入れ方法②「シャンプーで全体を洗う」
①スエード靴を濡らします
②水で濡らした布でスエード靴全体を湿らす
③濡らしたスポンジに「スエード靴専用のシャンプー」をつけて泡立たせる
「スエード靴専用」のシャンプーではなく市販の髪用のシャンプーでも代用可能です
④泡立たせたスポンジでスエード靴全体を洗う
⑤洗い終わったらスポンジをよくゆすぎ泡を洗い流す
⑥ゆすいだスポンジでスエード靴全体のシャンプーを吸い取っていく
【注意点】
①のときにスエード靴を直接水につけて水洗いするのは厳禁です。
⑥のときにシャンプーの成分が残っているとシミや汚れの原因になってしまうので、丁寧にスポンジで吸い取っていくことがポイントです。
スエード靴水洗いのお手入れ方法③「乾燥させる」
水洗いが終わったら日の当たらない風通しのよい場所でスエード靴を乾燥させます。
このときに靴の中に新聞紙をいれておくと早く乾燥させることができます。
ある程度水分がなくなってきたら、スエード靴の型崩れを防ぐために「シューキーパー」をいれておきます。 「シューキーパー」は本格的な製品は価格が高いですが、100均ショップでも簡単に「シューキーパー」を購入することができます。
「シューキーパー」には靴のしわを伸ばし型崩れを防ぐという特徴があるので、スエード靴以外の靴にも使用することができます。100均ショップで手軽に購入できるので、いくつかの「シューキーパー」を持っていると便利です。
スエード靴の水洗いお手入れ方法④「仕上げ」
スエード靴を水洗いのあとに十分乾燥させたら、最後の仕上げをします。
最後の仕上げは日常的なお手入れ方法と同じです。
①スエード靴全体にブラシをかける
②コンディショナーでスエード革に栄養を与えて保湿する
③仕上げに防水スプレーをかける