日本人の4人に1人が悩んでいると言われているのが痔です。 痔で悩んでいるなんて恥ずかしい…と人知れず悩んでしまう病気ですよね。
けれども、悪化すると苦しいですし、何とか楽になりたいもの。
そこで今回は、ヨガポーズで痔を少しでも楽にする方法をご紹介いたします。
痔を悪化させるのは「いきみ」
トイレに入って便をする時、ウーンウーンといきみませんか。
便秘気味の方は、何分間もトイレにこもり、ウーンウーンといきむのが日常になっていることでしょう。
便が全部出ていないのが気持ち悪くて、ついついやけになっていきんでしまうという方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、このいきみが痔を悪化させる原因になってしまうんです。
ウーンウーンといきみますと、肛門周辺の毛細血管が腫れ上がり、それがイボ痔につながります。
また、いきみすぎて皮膚が切れてしまうと、切れ痔に苦しむことになってしまいます。
ですから、痔を悪化させないために重要なのは、ウーンウーンといういきみを減らすことなのですね。
痔に効くヨガポーズを3つご紹介
いきみを減らせと言われても、便秘気味の方にとってはどうしようもなく、いきんでしまいますよね。
そこで、役立つのがヨガです。
ヨガで、まずは便秘を少しでも楽にしましょう。
ヨガで下腹部周辺の血流をよく巡らせることが、便秘解消につながります。
便が楽に出るようになると、自然にいきみも減りますから、痔の悪化を防ぐこともできるわけですね。
では、さっそく便秘解消ができて、痔を楽にできるヨガポーズをご紹介しましょう。
立ち前屈
立ち前屈は下腹部周辺の血流をよく巡らせてくれるポーズになります。
下半身全体の筋肉もよく伸びますから、足がむくみがちだったり疲れてしまった時にも有効です。
では、さっそくやってみましょう。
- 「立ち前屈」やり方
- 背筋を伸ばし、足を腰幅に広げて立つ。
- 息を吐きながら、前屈する。手は力を抜いて楽にしておく。
- ひざの裏をしっかり伸ばす。この時、重心が後ろに引きがちになってしまうので、重心をしっかり前にかけ、かかとの上におしりがくるようにまっすぐ立とう。
- 息をゆっくり吐きながら、60秒間キープする。
- ゆっくりと起き上がる。
弓のポーズ
前屈のポーズをした後は、背中をそらせるポーズに挑戦してみましょう。
弓のポーズは腹部がよく伸びますので、下腹部周辺の血流がよくなります。
また、生理痛をやわらげたり、消化不良を解消したりするのにも役立ちます。
では、やってみましょう。
- 「弓のポーズ」やり方
- うつぶせの姿勢になる。
- ひたいを床につけ、両手で両足首をつかみ、肩甲骨をグッと中心に寄せる。
- 息を吐きながら、胸をそらせる。
- ②のポーズに戻る。
- 息を吸って吐きながら、今度はひたいを床につけたまま、下半身だけ持ち上げる。
- ②のポーズに戻る。
- 息を吸って吐きながら、胸をそらせると同時に、下半身を持ち上げる。ゆっくり10秒間キープして、①の姿勢に戻る。