足を温め、頭をクールダウン。現代人こそ「足湯」を!

もともと温泉好きな私ですが、足湯についてはあまり知識がありませんでした。そこで、店長の奥山さんにいろいろとお話を伺いました。

──体がポカポカしています。この足湯はふつうのお湯なんですか?

奥山美花奈さん: (以下、奥山):当店の足湯は、麦飯石を浸けたものを使用しています。ふつうのお湯でももちろん温まりますが、より温まっていただけますよ。

──そもそも足湯って、何がどうリフレッシュに効くのでしょうか?

奥山: 店内の奥にある文字が見えますか?

──「頭寒足熱」と書いてありますね。

奥山: 「ずかんそくねつ」は、文字通り頭を冷やし足を温める、という意味です。健康な体でいるためには、足を温めたほうがいいんですよ。

現代人の多くはこの逆で、頭に熱が集まりやすく、手足が冷えている人が大半なんですね。

──末端冷え性は、特に女性に多いですね。私も冷え性気味です。特に今日は雨が降っていて、足先が冷え冷えだったので足湯が気持ちよかったです。「頭に熱が集まりやすい」というのは……?

奥山: 現代人は、頭脳労働が多いですよね。パソコンでの仕事や、プライベートでスマートフォンを使う時間も長く、目を酷使しています。そのため脳がフル回転して、熱くなりやすいんですよ。

──なるほど……。考えごとが溜まると、頭がわーっとなる感じがありますね……。

奥山: そうですよね。足湯に浸かってリラックスすることで、足が温まるだけではなく、脳もクールダウンするんですよ。足湯自体は昔からあるものですが、現代人にこそ足湯が必要だと思っています。

──なぜ足湯ではなく、「足湯カフェ」なんですか?

奥山: 気軽に訪れてもらいたかったんです。「~カフェ」って入るとハードルが下がりませんか?

──たしかに。リラクゼーションをメインにしたお店よりも入りやすいですね。

奥山: そうなんです。お茶しながら足湯に浸かれるので、男女関係なく利用してもらえると思いまして。特にこの上野店は路面店なので、ふらっと立ち寄られる方が多いんですよ。

──私が足湯を楽しんでいる間も、男女のお客さんがいましたね。お客さんはどういった方が多いのでしょうか?

奥山: 平日の昼間は主婦の方など、女性が中心です。夕方から夜にかけては、夕飯がてら立ち寄られる方が男女ともいらっしゃいますね。

──歩き回る営業マンや、立ちっぱなしの接客業の方のリフレッシュにぴったりですよね。

奥山: そういったニーズも多いと思います。土日はデートやファミリーでお越しになる方も多いです。上野動物園も近いので、帰りに歩き疲れた足をいやしに来られたのかなという方もいらっしゃいますね。

──メニュー表にありましたが、ご飯も食べられるんですよね。

奥山: カフェなので(笑)。基本コースにプラス500円で、スリランカ風の「野菜たっぷりカレー」や「うめぼし黒茶漬け」が食べられます。ランチタイムから閉店までお出ししていて、店内で作っています。

──ご飯を食べるついでに疲れもいやせるなんて、最高です……!

奥山: 同じく500円で、エビスビールもお出ししていますよ。

──もはや天国ですね……!

足湯×マッサージは短時間でも効果抜群!

──今回私はお試し5分間の湯もみマッサージを体験しましたが、ほかにもいろんなメニューがあるんですね。

奥山: 10分間1,000円のおすすめコース、1,500円のしっかりコース、全身の3,000円コースがあります。あと、足つぼ10分1,500円コースもありますよ。

──ほかのお客さんが足つぼマッサージを受けていましたが、これも気持ちよさそうだなと思いました。

(足つぼマッサージの様子。店員さんとの会話も楽しい)

奥山: 足湯と、おすすめ10分コースが人気ですね。

──ふつうにマッサージを受けるのと、足湯に浸かりながら受けるのとでは、やっぱり効き目に違いがあるのでしょうか?

奥山: あります!足湯で血行が良くなっているので、短時間でもほぐれた実感が得られますよ。マッサージを体験してみて、いかがでしたか?

──楽になったと感じます。そもそも、足湯に浸かっていると全身の力が抜けますね。

奥山: そうなんです。マッサージを受けたことがない方でも、湯もみマッサージはぜひ体験してほしいと思います。触れられたら反射的に力が入ってしまう方でも、足湯に浸かりながらだとリラックスした状態でマッサージを受けられるので。

──今や街のあちこちでマッサージ店を見かけますが、行ったことがない人間からすると、あの「リラックスできますよ~」っていう雰囲気が、逆に敷居を上げてしまっているように思えるんです。ちょっと入りづらい雰囲気があるなと。

奥山: わかります。薄暗いですしね。

──そういった人が、「足湯のついでに、ちょっとマッサージも受けてみようかな」と思うんじゃないかなと思いました。

奥山: 実際、ここでマッサージデビューされるお客さんも多いですよ。当店では、2階で予約制のアーユルヴェーダのマッサージも行っています。本格的なマッサージを体験してみたい方は、ぜひこちらも受けていただきたいです。

──アーユルヴェーダといえば、東洋医学的な……?

奥山: スリランカの伝統医学ですね。

──ああ、だから内装がアジアンテイストなんですね。

奥山: そうです。カレーも「スリランカ風」ですし。

──お店の中にいくつかある折り紙細工は……?

奥山: これは、ご年配の女性のお客さまが作ってプレゼントしてくれたものですね。

45分間のリフレッシュで、自分をもっといたわろう

リフレッシュしに温泉に行くのが好きな私。とはいえ多忙な生活の中で、なかなか温泉に行く時間が取れません。行くとしても「自分に対する特別なご褒美」という感じで、数ヵ月に1回行ければいいほうです。

けれど、疲れは日常的に溜まっていくもの。「もう少し簡単にリフレッシュできたらなあ」と思っているのは、私だけではないはずです。

足湯であれば、靴下を脱いで足をお湯に浸けるだけ。短時間で芯から温まるので気軽に、そして頻繁に自分をいたわることができます。足湯カフェにはタオルも完備されているので、思い立ったらすぐ行けるのもありがたいところ。

疲れが取れる前にまた疲れてしまう毎日だからこそ、もっと気軽にリフレッシュしたい。足湯カフェで「いやされタイム」を満喫してみてはいかがですか?

足湯カフェもみの湯 上野店
アクセス:JR御徒町駅より徒歩約3分
住所:東京都台東区上野4-5-2
TEL:03-5817-4147
営業時間:AM11:00~翌朝5:00 年中無休

提供・UpU

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