鉄フライパンを一生モノに育てるお手入れのコツ

鉄フライパンは使うたびに油がなじむようになるため、一生モノの道具として育てていく楽しみも味わえます。長く愛用するためのコツは適切にお手入れをすること。鉄という材質ゆえに、メンテナンスが面倒な気もしますが、慣れれば意外と簡単です。

金属製品の総合メーカー双葉工業株式会社の『鉄フライパンの上手な使い方』を参考に、お手入れのポイントを見ていきましょう。

初めて使用する前は「油ならし」を忘れずに!

鉄フライパンを初めて使用する前には「油ならし」と呼ばれる“表面に油の膜を張って焦げ付きにくくする作業”が必要です。

まず、新しい鉄フライパンを洗剤で洗います。しっかり水気を飛ばすために2~3分加熱し、火を止めたら1/2~1カップの油を入れます。3分ほど弱火で加熱したら油をオイルポットに戻し、キッチンペーパーで表面に残った油を擦り込むようになじませましょう。これでフライパンの表面に油膜ができあがります。

使用前に「油返し」をして焦げ付きを防ぐ

使い始めて1カ月ほどはまだ焦げ付きやすいため、使用する度に「油返し」をするのが失敗を防ぐコツです。中火以下でフライパンをしっかり熱し、1/2~1カップほどの油を入れ、全体になじませます。かすかに油煙が出てきたら必要な量の油をフライパンに残し、余分な量はオイルポットに戻して調理を始めましょう。

使い終わったら早めに洗って水気を飛ばす

使い終わった鉄フライパンは早めに洗い、火にかけて水気を飛ばしましょう。調理後いつまでも放置しておくと、料理に含まれる塩分や酸、水分がサビつきの原因となってしまいます。コンロの上やシンクの中に置いたままにせず、早めに洗うのが長持ちをさせるコツです。

汚れは「お湯」+「たわし」で落とす

洗剤で洗うと、せっかく表面にできた油膜を落としてしまうため、お湯だけを使って洗いましょう。鍋肌にこびりついた汚れは、たわしや「ささら」と呼ばれる細い竹を束ねた道具で落とします。焦げ付いてしまった場合はフライパンにお湯を入れて焦げ付きをふやかし、たわしやささらでこすり落とせばOK。

洗ったあとは火にかけて水気を飛ばし、油を薄く塗ってサビを防ぎましょう。

鉄フライパンで充実した自炊生活を!

「油ならし」や「油返し」などのお手入れが面倒ということもあって、敬遠されがちな鉄のフライパンですが、きちんと料理を作りたいビジネスパーソンにこそピッタリのアイテム。

シンプルな料理もおいしく作れる鉄フライパンを使えば、毎日の自炊が楽しくなる、食費が抑えられる、食卓がおしゃれになって気持ちが高まるなど、メリットがたくさんありそうです!

一人暮らしのキッチンにも鉄フライパンをプラスして、充実した自炊ライフを送ってみませんか?

提供・UpU

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