妊娠11ヶ月の出産前兆候4【お腹が下がって来る】

妊娠11ヶ月の出産前兆候4つ目は、お腹が下がって来ることです。

臨月になると、それまでみぞおちあたりにまで大きくなった子宮が、どんどん骨盤へと下がっていきます。

妊娠39週めの終わりごろには、子宮底長が32~35センチほどになると言われており、それに合わせるかのように、赤ちゃんの頭が骨盤の中にキレイに収まります。

見た目にも顕著で、胸の真下の膨らみが下がって、横から見ると、お腹の下の方でボコッと突き出ているのがわかります。

赤ちゃんの形をそのまま感じることができるので、ママはもうすぐ出産だと実感できますね。鏡で自分の大きな横腹を映してみると、なおさら実感できるかもしれませんよ。

妊娠11ヶ月の出産前兆候5【眠い、だるい】

妊娠11ヶ月の出産前兆候5つ目は、眠さやだるさを感じやすいことです。

妊娠するとホルモンバランス自体が崩れやすく、妊娠初期につわり症状で、眠気や倦怠感に悩まされたママも多いと思います。

でも実は、出産直前にも同じような症状が出ることがあります。ホルモンの影響で眠りにつきづらく、睡眠不足に陥りがちになります。

また、お腹が大きいので膀胱が圧迫され、夜中に何度もトイレへ行ったり、お腹の圧迫感そのものが睡眠を妨げることがあります。

その結果、昼夜逆転の生活になってしまったり、常に倦怠感を感じたりといったことが多くなります。それこそが出産間近だと考えて、眠さやだるさを感じたら、いつでも横になって休むようにしましょう。

妊娠11ヶ月の出産前兆候6【胎動頻度が減る】

妊娠11ヶ月の出産前兆候6つ目は、赤ちゃんの胎動頻度が減ることです。

妊娠40週ともなると、赤ちゃんは相当大きくなっています。その分子宮の中で動ける範囲も狭まってしまい、お腹の中での動きが減っていきます。

赤ちゃんの頭が骨盤の中にすっぽり入ることも影響しています。

とは言え、まったく胎動がなくなるわけではありません。大きな動きではないものの、静かな小さい胎動は依然続きます。

たとえ出産直前でも、赤ちゃんが丸一日動かない…なんてことはないので、万が一胎動をまったく感じなくなったら、即座にお医者さんに相談するようにしましょう。

妊娠11ヶ月…出産予定日を過ぎた時の影響1【胎盤機能が低下する】

妊娠が40週を超えた場合の影響その1は、胎盤機能が低下することです。

胎盤はママの体から赤ちゃんへ栄養や酸素を送ったり、細菌感染から赤ちゃんを守ったりする役割があります。胎盤機能は羊水とともに妊娠38週めをピークに高まり、その後は低下していきます。

悪くすれば、「胎盤機能不全症候群」を引き起こすことがあります。これは胎盤の機能が低下して、赤ちゃんに栄養や酸素を十分に送れなくなる状態のこと。

胎盤機能不全症候群で生まれた赤ちゃんは、やせて細長い体型をしていたり、皮膚がしわしわに乾燥していたりします。他にも髪や爪が長い、顔つきが大人のようといった特徴があります。

また、子宮の中で低酸素状態に置かれていたため、胎内で排便をしていることもあり、それにより羊水が濁って、生まれたての赤ちゃんの皮膚が黄緑色になっていることも。

最長で妊娠42週を過ぎても赤ちゃんが生まれてこなければ、胎盤機能が自然に衰えてくると言われています。

そのため、妊娠40週の段階で胎盤機能が衰えていないか確認し、もし衰えている場合は、陣痛誘発剤を使って分娩を行います。帝王切開になる場合もあります。

妊娠11ヶ月…出産予定日を過ぎた時の影響2【羊水が減る】

妊娠が40週を超えた場合の影響その2は、子宮内の羊水が減ることです。

胎盤機能の衰えとともに、羊水も減っていきます。低酸素状態であることが原因で、赤ちゃんが胎内で排便してしまった場合、赤ちゃんは長時間濁った羊水の中で過ごすことになります。

そこで浮かんでいる便を吸い込んでしまうと、「胎便吸引症候群」という呼吸障害を引き起こすことがあります。そうなると赤ちゃんの気道が詰まったり、肺に穴が開くことすらあります。

症状が軽ければ、酸素給与するだけでよくなることもありますが、症状が重い場合、人工呼吸器で呼吸管理する必要性も出てきます。

呼吸ができなかったことで仮死状態に陥っていることもあり、低体温・低血症・低血糖などの症状が出やすくなるので、それらの治療を行う場合もあります。