妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因3【子宮の居心地がいい】

出産予定日が遅れる原因3つ目として、赤ちゃんにとって子宮の居心地がいいことが考えられます。

赤ちゃんが育つ子宮には、胎盤・羊水があるのですが、それぞれの機能は妊娠38週めに最高に高まります。本来なら、機能が最高潮に達した後は低下の一途をたどり、陣痛が始まります。

ところが、胎盤や羊水の機能が最高に高まったままで、赤ちゃんにとって居心地のいい環境が続くことがあります。

居心地のいい環境からわざわざ出たいと思う人はいないのと同じく、赤ちゃんも子宮内に留まってしまうのです。最長でも妊娠40週めで子宮環境が悪くなって、陣痛が始まるべきなのです。

もし子宮の居心地がいいことで出産予定日が遅れているのだとしたら、胎盤機能も低下していないはずなので、陣痛促進剤で分娩を促しても、あまり問題はないかもしれません。

妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因4【ママの出産パワーが足りない】

出産予定日が遅れる原因4つ目として、ママの出産パワーが足りないことが考えられます。

当然ですが、陣痛を伴う出産は非常に体力が必要です。ママの年齢が若い方がいいと言われるのは、生物として生命力があるからなんですね。

高齢出産が増えている昨今、ママの体力不足で出産するパワーが出し切れず、陣痛が来ないケースが多々あります。

また、若くても妊娠中はストレスや疲労が溜まりがちになります。つわりや睡眠不足で、温存しておくべき体力が蓄えられない状態が続き、出産準備ができないこともあり得ます。

若い人も高齢出産に臨む人も、妊娠中には適度な運動をして、体力をつけておくことをおすすめします。そして何より、ストレスを溜めないことが一番です。

妊娠11ヶ月の出産前兆候1【食欲が増す】

最長42週までは適正な妊娠時期なので、妊娠11ヶ月であっても臨月と同じく、出産前には赤ちゃんが生まれる兆候が見え始めます。

よく言われるのは破水・陣痛・おしるしですが、その他にも兆候はあります。その1つ目が食欲が増すことです。

それは、赤ちゃんがどんどん下に下りてきていることが関係しています。赤ちゃんが下に下りてくることで、それまで圧迫されていた胃や肺が軽くなり、食欲が増すのです。

ただ、食べすぎで血糖値が高くなり過ぎると、「妊娠高血圧症候群」になる可能性があります。妊娠高血圧症候群は、その名の通り高血圧になり、尿たんぱくも通常より多くなる症状で、むくみやすいのも特徴です。

妊娠32週以降に起こることが多く、最長で産後12週まで続きます。妊娠高血圧症候群になると、赤ちゃんの発育にも影響が出やすいので要注意です。

妊娠11ヶ月の出産前兆候2【足の付け根や恥骨、腰が痛い】

妊娠11ヶ月の出産前兆候2つ目は、足の付け根や恥骨に痛みが出たり、腰痛を感じることです。

10ヶ月の臨月には、赤ちゃんが下りてくるとともに、産道を通りやすいように、少しずつ骨盤が開いていきます。その影響で、足の付け根や恥骨に痛みが生じやすくなります。妊娠11ヶ月ともなるとなおさらです。

また、膀胱や下部臓器も圧迫され、頻尿や便秘になったり、足の付け根がつるような感覚のある人もいます。

歩いている時に急に足の付け根に痛みを感じたり、何もしていないのに腰痛を感じたとしても、それは赤ちゃんと生まれる準備をしている証拠です。

どうしても痛む時はお医者さんに相談するようにし、できるだけリラックスして過ごすようにしましょう。

妊娠11ヶ月の出産前兆候3【お腹が張る】

妊娠11ヶ月の出産前兆候3つ目は、お腹が張ることです。

「いよいよ出産が近づいているな」と感じられるのが、「前駆(ぜんく)陣痛」と呼ばれる不規則なお腹の張りです。

前駆陣痛は本陣痛が始まる前の腹痛や腰痛のことで、子宮が収縮することで起こります。妊娠36週から最長40週までの期間に起こるとされています。

前駆陣痛の痛みのリズムは不規則で、痛みが強い時もあれば弱い時もあり、また30分続いたかと思えば、次は15分で収まったなど、間隔もバラバラです。

個人差があり、同じ前駆陣痛でも毎日同じ時間帯に来る人もいれば、隔日ごとに来るという人もいます。いずれにしても、出産直前の本陣痛とは、痛みの度合いは全く異なります。

前駆陣痛から本陣痛に移行するまでの期間は、2週間から最長1ヶ月と言われています。