妊娠初期には多くの妊婦さんが異常な眠気に襲われるものです。いったいあの異常な眠気の原因とはどんなものなのでしょうか?!この記事では妊娠初期に妊婦さんを襲う異常な眠気の原因や対策法、仕事で支障が出てしまった時にはどうしたらいいのか、といったことをお伝えします。
妊娠初期には異常な眠気を感じることも!!
妊娠して赤ちゃんを授かったことがわかると、ママとパパになれる喜びにあふれるご夫婦も多いことでしょう。
赤ちゃんを授かることはとても幸せなことですが、これから妊婦さんになったママにはいろいろな体調の変化が待っています。
その一番大きなものが、吐き気や胃のムカつき、嘔吐に代表されるつわりですが、つわりの症状にも胃腸症状の他に、頭痛や異常な眠気など様々なものがあります。
妊娠初期に異常な眠気を感じる妊婦さんは多いのですが、いったいこの異常な眠気の原因とはどういったものなのでしょうか?!
いつからいつまで続くものなのでしょうか?!
眠気への対処法や仕事に影響が出てしまった時にはどうしたらいいのでしょうか?!
異常な眠気で身体がだるいという妊婦さんのお悩みが解決できる情報をこの記事ではお伝えします。
妊娠初期の異常な眠気の原因は?
妊娠中に異常な眠気を感じる時、ゆっくりと横になれればいいのですが、仕事をしていたり、家事で忙しかったりすると、なかなかそうもいきません。
眠いとどうしても身体もだるいし、眠気を我慢し過ぎていると頭痛がしてくることもあります。
楽しく赤ちゃんを迎える準備をしたいのに、本当に妊娠初期というのはどうしてこんなに身体がだるいとか、異常な眠気に襲われてしまうのでしょうか?!
妊娠初期にいつまでも眠り続けられそうなほど異常な眠気を感じるのには、ちゃんとした妊娠初期に特有の原因があります。
いつから始まったのかわからなくて、いつまで続くのかも見えないようなだるい感じと眠気の原因にはどんなものがあるのか、ここからみていきましょう。
【妊娠初期の眠気の原因①】眠りつわり
妊娠初期の異常な眠気の原因には眠りつわりがあります。
つわりの症状と言えば、ゲーゲー吐いてばかりいるおう吐や吐き気、胃のムカつきといった胃腸症状が有名です。
実際に胃腸症状の「吐きつわり」がつわりとして出る人が一番多いのですが、実は胃腸症状の他にもつわりには頭痛など様々な症状が出ます。
頭痛や微熱、寒気といったまるで風邪の引き始めのような症状が出ることもありますし、唾液が増えてとまらなくなる「よだれつわり」、胃が空っぽになると気持ち悪くなることからひたすら食べ続けてしまう「食べつわり」、特定の匂いに刺激されると気持ち悪くなる「匂いつわり」といったものがつわりの症状としてあります。
実はその中には異常な眠気を感じて、いつも眠いと感じてしまう「眠りつわり」というものもあります。
眠りつわりの程度は人それぞれで、妊娠前の寝不足の時にだるさを感じるのと同じ程度の人もいれば、あまりにも激しい眠気に襲われて、日中でも突然意識を失ってしまうほどの人もいます。
激しい眠気で日中の仕事に支障をきたすこともあり、車の運転をする人や、仕事をしている人は特に注意が必要です。
【妊娠初期の眠気の原因②】黄体ホルモンの影響
妊娠初期の異常な眠気の原因には黄体ホルモンであるプロゲステロンの影響も考えられます。
妊娠すると妊娠初期にはプロゲステロンが大量に分泌されます。
というのは、プロゲステロンは妊娠を継続するためにとても大切なホルモンだからです。
妊娠したばかりの頃は、まだ子宮の中に胎盤が作られておらず、胎児は全くの無防備な状態でいます。
そこでお母さんの身体の免疫系や内臓の筋肉が胎児を攻撃しないように、プロゲステロンの効果によって、免疫力を低下させたり、内臓の筋肉を緩めたりします。
その時に、血管を弛緩させて血圧も下げてしまいます。
そのために脳に十分な酸素が供給されなくなってしまい、だるいと感じたり強い異常な眠気を感じるようになってしまうのです。
黄体ホルモンの分泌はいつから始まるかというと、受精してすぐに始まります。
そしていつまで黄体ホルモンの影響が続くかというと、胎盤が完成する妊娠5か月に入るまで続きます。