いまから約1万年前の中石器時代には、人と犬の共同生活は始まっていたといわれています。
人と犬が出会って共に暮らし初めて以来、犬はその能力を活かすことで役割を持ち、人間にとってなくてはならない存在になっていきました。そして人は犬に様々な役割を果たしてもらえるよう、多くの犬種を生み出してきたのです。
その結果現在ではたくさんの犬種が存在し、体の大きさもチワワからセントバーナードまで様々です。
体型だけではなく、性格や気質においても変化に富んでいます。
犬種から作られた目的や特徴を知ることで、愛犬への理解を深めましょう。
一万年以上前 | 犬と人との共同生活が始まる。 |
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ギリシャ・ ローマ時代 |
人間が必要とする用途に合わせて、牧羊犬、狩猟犬、闘犬など犬種に 広がりが出てくる。 |
ルネッサンス時代 | 交易や民族の移動が盛んになり、各地でさまざまな目的に合わせた 犬種が生まれる。 |
15世紀 | フランスで狩猟ブームに。 狩猟犬が貴重な存在として扱われるように。 |
17世紀 | ペットとしての犬が誕生。 犬の用途が細分化されていく一方で、主に審美的な目的で小型愛玩犬、 ペットとしての犬が登場。 |
18世紀 | 犬に人と同様に名前をつけるようになる。 |
19世紀 | ヨーロッパでは、小型愛玩犬が貴族社会のステイタスシンボルとして 扱われるように。 1837年イギリスでケネルクラブが設立。 犬種の標準の作成や品評会を行い、多種多様な愛玩犬が増え、 さらに犬種が重視されるように。 |
現在 | 700~800の犬種が存在。補助犬やセラピーなど新しい役割を担う 犬も登場。 |
もともとの働きや役割によってグループが分かれます。愛犬はどんなルーツを持った犬種でしょうか?
- 家庭犬、伴侶や愛玩目的で作り出された犬種。
- 主な犬種
●シー・ズー●チワワ●パピヨン●パグ●キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
●プードル●マルチーズ●フレンチ・ブルドッグ●ボストン・テリア●ビション・フリーゼ
●チャイニーズ・クレステッド・ドッグ●狆 など
- 猟の際に獲物の鳥を見つけたり、撃ち落された鳥を回収してた犬種。
- 主な犬種
●アメリカン・コッカー・スパニエル●アイリッシュ・セター●イングリッシュ・ポインター
●ワイマラナー●ゴールデン・レトリーバー●ラブラドール・レトリーバー など
- すぐれた嗅覚や視力で獲物を見つけ、追い詰める獣猟犬のグループ。
- 主な犬種
【嗅覚】●ビーグル●ダルメシアン●バセット・ハウンド●ローデシアン・リッジバック など
【視覚】●ウィペット●サルーキ●アフガン・ハウンド●イタリアン・グレーハウンド
●ボルゾイ など
- 日本犬を含む尖った口先と立ち耳を持つスピッツタイプと、原始タイプの犬種。
- 主な犬種
●秋田●アラスカン・マラミュート●甲斐●紀州●サモエド●柴●シベリアン・ハスキー
●ポメラニアン●バセンジー など
- 地面の穴に住むアナグマや兎用の猟犬。
- 主な犬種
スタンダード、ミニチュア、カニーンヘンの3種があり、それぞれ毛質の違いでスムース、
ロング、ワイヤーの計9タイプがいる。
- 穴の中に住むキツネなど小動物の狩りで活躍していた猟犬。
- 主な犬種
●ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア●ジャックラッセル・テリア●エアデール・テリア
●ベドリントン・テリア●ヨークシャー・テリア●ワイアー・フォックス・テリア など
- 羊や牛などの家畜を誘導したり、市場への移動するのを手伝っていた犬種。
- 主な犬種
●ウェルシュ・コーギー・ペンブローク●シェットランド・シープドッグ●ボーダー・コリー
●ジャーマン・シェパード・ドッグ●ラフ・コリー●オールド・イングリッシュ・シープドッグ など
- ネズミ取りや家畜の番などの番犬、警護、作業をする犬。
- 主な犬種
●バーニーズ・マウンテン・ドッグ●ニューファンドランド●ブルドッグ●セントバーナード
●ミニチュア・シュナウザー●ミニチュア・ピンシャー●グレート・ピレニーズ
●ドーベルマン●ボクサー など
※上のグループ分けはJKC(社団法人ジャパンケネルクラブ)の分類をもとに、ペピイ編集部が作成しました。
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