【母乳はいつまで?】母乳を続けるメリット

赤ちゃんへのメリットはお伝えした理想的な栄養や免疫物質を摂取、母親に触れることの安心感の他にもたくさんあります。

育児用ミルクと違って準備する必要がないので赤ちゃんがお腹をすかせたタイミングですぐ母乳を飲むことができます。
母乳を吸うことであごの発達が優れ、離乳食でのモグモグやゴックンが上手になります。
母乳には「レプチン」という成分が含まれ、赤ちゃんの体内の脂肪細胞を増やさないように働きかけるので赤ちゃんの肥満防止にも役立ちます。

そして、母乳育児を行うことは母親にとってメリットがあります。
女性の体のためになるメリットを4つご紹介します。

【母乳はいつまで?】メリット①産後の回復を早める

母乳育児は産後の回復を早めます。

赤ちゃんと触れ合うことで刺激を受けて「オキシトシン」というホルモンが分泌されて母乳が生成されます。
母乳が多い人は経験したことがあると思いますが、赤ちゃんの泣き声で母乳が噴き出すことありますよね。
これが「オキシトシン反射」と呼ばれる作用で、このホルモンの分泌に母乳は乳糖から排出されます。

このオキシトシンは産後の子宮収縮をすすめて出血を減らす効果もあります。
おかげで産後の子宮復古が早くすみ、体調回復に役立ちます。

母乳はいつまであげるべき?理想は?
(画像=『Lovely』より引用)

【母乳はいつまで?】メリット②乳がんになりにくくなる

母乳を出すことで「ホルモン受容体陽性乳がん」と呼ばれる特定の乳がんの発生リスクを下げる効果があります。

ホルモン受容体陽性乳がんは乳がん全体の80%を占めるもので、女性ホルモン「エストロゲン」の影響を受けて増殖します。
エストロゲンの分泌が続く状態が長ければ長いほど、乳がんのリスクが上がります。

授乳中はエストロゲンの分泌が低下します。
その影響で、生理も止まりますよね。
そのため、授乳をするとホルモン受容体陽性乳がんにかかるリスクが低下します。

母乳を与えたからといっていつまでも効果があるわけではありませんが、生理が再開するまではリスクが低くなると考えて下さい。

【母乳はいつまで?】メリット③マタニティーブルーの回避

マタニティーブルーは妊娠中と産後と両方あります。
オキシトシンにはリラックス効果も含まれており、母乳育児のお母さんはマタニティーブルーにかかりにくい傾向があります。

マタニティーブルーは産後1週間ほどに見られる一過性の症状でいつまでも続くわけではなく最低でも1~2週間で治まります。
産後のホルモンバランスの変化や慣れない子育てのストレスが原因で気分が落ち込んでしまいます。
産後の女性のうち30%がこの症状に悩まされるそうです。

いつまでも続く場合は「産後うつ」の可能性があるので医師に相談してみましょう。

母乳はいつまであげるべき?理想は?
(画像=『Lovely』より引用)