確定申告を忘れるとどうなる?

ダブルワークの年末調整を徹底解説!こんな場合は確定申告が必要!
(画像=『Cinq(サンク)』より引用)

ダブルワークを行っており、ダブルワーク先での収入について申告義務があるにも関わらず、申告を行わないという人も見られます。「失念した」というケースも含め脱税として受け止められるので注意が必要です。なかでも意図的に申告しないなど悪質なケースに対しては罰則によって処分されることになります。

確定申告書は翌年3月15日まで提出することが義務付けられています。それまで申告を行わなかったときはどうなるのでしょうか。

【確定申告を忘れた(意図的に行わなかった)という場合】
「無申告加算税」が発生。。納付すべき所得税額が50万円までであれば15%、また50万円を超える部分に20%のペナルティを課した額を納付しなければいけません。

※税務署から調査を受ける前に期限後申告を行えば、納付すべき所得税額の5%の納付で済みます。

また、納付しなければいけない所得税額に対し、3月15日の翌日から納付する日までの日数に対す延滞税が課されるケースもあります。

意図的に申告を行わない場合は「脱税」とみなされます。

ほ脱(脱税)が認められた場合は、無申告加算税と延滞税が加算されるほか「5年以下の懲役、あるいは最大500万円以下の罰金、またはその両方が課されることがあります。

【意図的ではなく忘れていた場合】
「失念した」という単純なケースや、申告をしても納税を行っていなかったという場合には「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」が科せられます。

「故意の申告書見提出によるほ脱犯」として検挙されることになるので、確定申告の対象に当たる人は期日内に申告書を提出し、所得税等の納付を行いましょう。

本業がアルバイトやパートでも年末調整や確定申告は必要?

ダブルワークの年末調整を徹底解説!こんな場合は確定申告が必要!
(画像=『Cinq(サンク)』より引用)

働く主婦の中には、夫の扶養控除を受けるためパートやアルバイトで「扶養範囲内の収入」を得ているケースがあります。この場合、パート先では年間103万円(基礎控除48万円と給与所得控除55万円の合算)未満の収入でコントロールしていることでしょう。

本業の給与で源泉徴収が行われている場合、アルバイトやパートでも年末調整が行われます。アルバイトを複数掛け持ちしている場合や、在宅で副業を行っているケースでは、その収入が20万円以上あれば確定申告を行う必要があります。

ここで注意したいのが、パートや副業で得た年収が130万円以上あった場合です。130万円以上の収入があった場合は、配偶者の扶養を外れることになります。

そうなると確定申告に合わせて所得税と住民税を支払うほか、国民年金もしくはパート先の社会保険に加入する必要があります。パートやアルバイトが不要から外れてしまうと損となることもあるので、副業との組み合わせで収入を増やしている場合は、働き方を見直したほうがよいでしょう。

まとめ

ダブルワークの年末調整を徹底解説!こんな場合は確定申告が必要!
(画像=『Cinq(サンク)』より引用)

ダブルワークをしている人の確定申告について、年末調整と確定申告がそれぞれに発生する場合があるので、勤務先との調整を行いましょう。

年末調整を行う意味を理解することと、確定申告が必要なケースを把握することも大切です。確定申告が必要な収入を得ているにも関わらず、申告を怠った場合は罰則が適用される可能性があります。

また延滞税などが課せられないように、期日までにきちんと申告書と納税を行いましょう。


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