憧れの生活として挙げられがちな田舎暮らしですが、移住者だけが知っているさまざまなデメリットも存在しています。この記事では、生活、お金、大自然という3つの分野に関する田舎暮らしあるあるについて解説していきます。

【生活】にまつわる田舎暮らしあるある

田舎暮らしあるあるを細かく紹介|移住した人だけが分かる田舎暮らしの真実
(画像=『移住したい』より引用)

田舎暮らしに対して、「のびのびとした穏やかな暮らし」「ライフワークバランスの取れたストレスフリーな生活」といったイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?しかし、実際に田舎へ移住してみると、決して良いことばかりではないという現実が待ち構えています。田舎暮らしに挑戦したい方は、以下の実態についてよく考慮してください。

  • スローライフという名の重労働
  • 格安で選んだ空き家が住めないレベル
  • 田舎の虫は基本デカイ
  • 虫の多さに耐えられない
  • レジャースポットは多いが娯楽施設は少ない

田舎暮らしは、不便なことが多いライフスタイルです。表面上のイメージと実生活が全く異なる可能性も高くなっており、定住を諦める移住者も多く存在しています。田舎暮らしを失敗に終わらせたくない方は、田舎移住あるあるについて理解を深めることが大切です。
それでは、各項目の詳細を見ていきましょう。

スローライフという名の重労働

田舎暮らしは、重労働を伴うライフスタイルです。住宅のメンテナンスや庭の草取りのほか、移住先によっては雪かき、薪割、農業なども行わなければなりません。都市部生活の何倍も身体を動かすことになるので、特にシニア世代の方は注意してください。

田舎に移住する場合、生活に必要なことを全て自分で行う覚悟が必要です。田舎暮らし=スローライフと考えている方は、「体力的に田舎での生活を継続していくことができるのか」「重労働をしてでも田舎で暮らしたいと思うのか」という点について再考慮してみましょう。

格安で選んだ空き家が住めないレベル

住宅に関する失敗は、田舎暮らしあるあるの代表例です。田舎移住に伴い、空き家を取得する層は非常に多い傾向にあります。費用が安い、田舎ならではの生活を楽しめる、移住支援制度を活用できるといったメリットのある空き家取得ですが、状態が悪い住宅が多い点に注意が必要です。

格安で取り引きされている空き家は、買い手や借り手がいない需要ゼロの住宅です。古い、汚い、設備が整っていないといった問題点を抱えているほか、補修工事なしでは住めない住宅も多くなっています。余分な出費と手間を掛けることになるので、格安の空き家=お得な物件と安易に考えないようにしましょう。

田舎の虫は基本デカイ

田舎暮らしには、虫の問題が付きものです。野生に近い生活環境が整っている分、都市部よりも虫のサイズが大きいという特徴があります。特にゴキブリをはじめとする害虫に対して、「今まで見てきた中で1番大きい」「こんなビッグサイズをどう処理したらいいのか分からない」といった感想を抱く移住者も多くなっています。

また、サイズアップしている分だけ生命力も強く、駆除がしにくい点にも要注意です。特に虫に苦手意識がある方は、事前に移住体験などをして虫のサイズ感を確認しておくよう心掛けましょう。

虫の多さに耐えられない

虫が大量発生する点は、虫に関する田舎暮らしあるあるのひとつです。特に山が程近いエリアに移住する場合、年間を通して虫が多い傾向にあります。玄関やベランダといった半屋外部分はもちろん、家の中にも大量に侵入する可能性が高めです。

特に田舎エリアでは、シロアリの被害が頻発しています。床下や柱などを中心に大量繁殖しやすくなっており、食害が悪化することで住宅の耐久性が低下します。また、スズメバチの発生率も高く、危険と隣り合わせの生活を強いられる点に注意が必要です。

虫が多い暮らしは、さまざまなリスクをはらんでいます。気持ち悪さや鬱陶しさといった精神的な問題点だけではないので、移住先を選ぶ際には考慮するよう心掛けましょう。

レジャースポットは多いが娯楽施設は少ない

田舎暮らし経験者が感じがちなあるあるに、娯楽施設の少なさが挙げられます。人口が少ない田舎エリアは、集客力が高くありません。娯楽施設を維持するだけの十分な利用者数を期待できないことから、娯楽を楽しめるようなスポットが不十分というのが一般的です。

そのため、若い世代の移住者の多くは、「休みの日に何もすることがない」「退屈な田舎暮らしに飽き飽きしている」といった感情を抱きやすくなっています。田舎エリアの娯楽は、自然環境の良さを活かしたスポットが主流です。

キャンプ場、スキー場、バーベキュー場をはじめとするレジャースポットが多いことから、休日にはアウトドア体験を堪能できます。ただし、アウトドア派以外は楽しさを見出しにくくなっており、向き不向きが大きい点に注意が必要です。