最近何かと耳にすることが多いテラリウム。「インテリアにもなるおしゃれな植物」くらいのイメージで、あまり詳しくない人も多いはず。筆者も気になっていたので、プロに聞いてみたところ、予想以上の奥深さがあることがわかりました。
小さな地球を瓶の中に再現
今回、お話を伺ったのはcharm小石川店の粟飯原さん。植物や動物、付随する用品などを扱っているお店です。
ウッディな店内には、テラリウムを作るためのワークショップスペースを完備。もちろんテラリウムそのものや、素材も充実しています。店内を鑑賞しつつ、テラリウムの気になるあれこれを聞いてみました。
テラリウムは、ガラスなどの透明な容器の中に陸上の自然環境を再現して、飼育や栽培をする方法。地球や大地を意味する「テラ」と、場所や空間を意味する「リウム」が由来になっています。
お店に並んでいるものには、苔を中心に植物や石がきれいに詰められています。よく見ると人や動物のミニチュア、飾り砂、化粧砂など、自然界にはないものも。テラリウムを作る上でルールはあるのでしょうか?
「例えば苔とサボテンといったように、明らかに適していないものを組み合わせてしまうと、どちらかが枯れてしまいます。しかし違和感のない生態系でしたら、問題ないと思いますし、これをやってはいけないというルールは特にありません」(charm小石川店 粟飯原さん、以下同)
陸上と水辺を1つの容器に再現するアクアテラリウムでは、水生の生き物を飼育することも可能だとか。本当に自由度が高いんですね!
作る楽しみもあり
見ているだけで癒しを与えてくれるテラリウム。小さいながらに自然を身近に感じられることが一番の魅力なのでしょうか?
「そうですね。都会に住んでいると緑あふれる広い庭を確保するのは難しいですが、自然を気軽に体験できるのは魅力だと思います。しかも自分好みにレイアウトできるので、創作意欲をくすぐるのではないでしょうか? 植物が育てば中の様子も変わりますので、育てるインテリアとも言えますね」
なるほど! 変化する楽しみもあるということで、愛着も湧きそうです!