この記事では、満員電車で痴漢に合わないための対策方法を紹介します。満員電車で痴漢に遭ってしまうと1日を気持ち良く過ごせない上、メンタルが傷付く原因になります。被害を受けたらとるべき行動も解説しますので、通勤で満員電車をよく利用する方はぜひ参考にしてください。
満員電車で痴漢被害に遭わないよう対策する4つの方法
早速、満員電車で痴漢被害に遭わないよう対策する方法を4つ紹介していきます。
- 荷物で痴漢をブロックする
- 露出が多い服装を控える
- 女性専用車両に乗る
- 防犯グッズを身につける
すぐに取り入れられる行動もあるので、できることから実践していきましょう。
1.荷物で痴漢をブロックする
荷物をブロック代わりに使い、痴漢被害を対策しましょう。
痴漢の被害に遭いやすい体の部位を守るよう、荷物で壁を作るのです。
中日新聞・東京新聞記事データベースをもとにリサーチした論文では、痴漢犯に触られた件数が多いのは、次のような部位であると分かりました。
- 下半身
- 尻
- 太もも
- 脚・膝
- 腹部・腰
- 胸
- 腕・手
出典:東洋大学大学院紀要|電車内痴漢の分類とその特徴 -新聞報道を用いた探索的分析
狙われやすい部位を荷物で隠すことで、痴漢犯への牽制効果を期待できます。
尻や太ももを覆う形で大きめの荷物を後ろ手にもったり、バッグを胸元で抱きしめるようにしたりすると、痴漢を寄せ付けないブロックになります。
無料でできる対策方法なので、ぜひ明日から試してみてください。
2.露出が多い服装を控える
露出が多い服装は、痴漢犯に狙われるリスクを高めてしまいます。
痴漢犯罪の加害者は「露出の多い女性は痴漢されたがっている」「痴漢されても仕方がない」と、自らを正当化する場合があるのです。
出典:東洋経済オンライン|痴漢犯罪の実態、「動機が性欲」は少数派だ
- ショートパンツやミニスカートを避ける
- ストッキングやタイツで素肌を覆う
- カーディガンを羽織る
- 胸元が空いたトップスを避ける
このようにファッションを工夫し、痴漢犯を挑発しないよう自衛することが大切です。
特に夏場は、涼しい服装を選んでしまいがち。
しかし痴漢犯は、満員電車内のどこからあなたを見ているか分かりません。
肌の露出を控え、痴漢被害から身を守りましょう。
3.女性専用車両に乗る
女性専用車両とは、痴漢被害から女性を守るために設けられた特別車両のことです。
痴漢が分類される「強制わいせつ罪」では、男性加害者が女性加害者のおよそ250倍と、割合のほとんどを占めています。
出典:警察庁|犯罪統計資料(令和3年1~8月分)
そのため、男性の乗車が少ない女性専用車両を利用することで、痴漢被害に遭う確率を減らせるのです。
例えばJR東日本では、次の路線で女性専用車両を導入しています。
- 埼京線・川越線
- 中央線・青梅線・五日市線
- 常磐線各駅停車
- 総武線各駅停車
- 京浜東北線・根岸線
満員電車でも男性との密着を避けられるのは、大きなメリットです。
ただし時間帯やダイヤの状況によっては女性専用車両が中止されることもあるので注意してください。
4.防犯グッズを身につける
防犯グッズを活用すると、痴漢対策の意識が高いことを周囲に強調できます。
防犯ブザーを鞄に吊るすなどして、いつでも使えるようにスタンバイさせておきましょう。
また、「痴漢は犯罪です」といったキャッチコピーが書かれたステッカーや、キーホルダーも売られています。
防犯グッズというと、「見た目がファッションに合わないのでは」と感じる女性もいるかもしれません。
しかし近年では、女性でも身につけやすいポップなデザインの防犯グッズが多数販売されています。
防犯ブザーなどは、痴漢以外の犯罪を抑制するのにも効果的です。