妊娠初期に続く下痢・腹痛の対処法(1)食べ方
妊娠初期に続く下痢・腹痛の原因の一つに、栄養の偏りの問題がありました。
これらは、妊娠初期の女性の食事の仕方を工夫することによって、ある程度改善することができるようになります。
対処法:食事の1回量を減らす
まず試してほしい対処法は、一度に摂取する食事の量を減らすことです。小分けにして食べることで、胃腸の負担を減らし、栄養を効率よく吸収することができるようになります。
一気食べや早食いをなくし、食事はよく噛んで味わうようにしましょう。この対処法は、食べ過ぎ防止にもなります。カロリー過多による胃腸の負担や、吐き気の心配がある人は、ぜひ実践しましょう。
つわりがひどい期間が続くほど、「食べられるときに、できるだけたくさん食べよう」という心理が働きがちですが、それはオススメできません。つわりの期間は、食欲の無い状態が続くはずです。そんなときに、大食いや早食いをしては胃腸が悲鳴を上げてしまいます。
「食べられるときに、少しずつ食べよう」と思えば、内臓の負担だけでなく、心の負担も軽くなるでしょう。吐き気の防止にもつながるはずです。
妊娠初期に続く下痢・腹痛の対処法(2)食べ物
食べ方と一緒に実践したい対処法は、食べ物のチョイスを工夫することです。
妊娠初期の下痢や腹痛の原因に、体の冷えがありました。この対処法として、まず第一に体を冷やす食べ物を避ける必要があります。
また、消化のよい食事を選ぶことも対処法の一つです。栄養の偏りや内臓の負担を少しでも減らせば、下痢や腹痛が続く原因を排除できるでしょう。
妊娠初期に取るべきではない食べ物
(1)氷の入った飲み物や、冷蔵庫で冷やした飲み物
(2)果物や生魚など、火を通さない生もの
(3)牛肉や青魚など、脂っこい食材
これらの食事はできるかぎり避けましょう。
では反対に、妊娠初期に積極的に取りたい食べ物は何でしょう。これは、上記の食べ物の反対のものを思い浮かべてもらえば簡単です。
妊娠初期に積極的に取りたい食べ物
(1)温かい飲み物
(2)火を通した温かい料理
(3)鶏肉や白身魚など、脂肪分の少ない食材
これらの食材がオススメです。さらに、ショウガや味噌など、体を温めてくれる香辛料・調味料も進んで使うよう心がけましょう。
ただし、唐辛子やコショウなど、過度に取ると胃腸に負担をかけるものもあります。刺激が強いものや味の濃いものは吐き気の原因にもなりますので、注意が必要です。
妊娠初期に続く下痢・腹痛の対処法(3)冷え対策
体の冷えは、妊娠初期に続く下痢・腹痛の原因になるだけではなく、風邪や血行不良の原因にもなります。もともと、女性は冷えに悩まされやすい体質です。冷えの対処法を知っておけば、今後の生活にも役立つでしょう。
冷えの対処法は、食事の改善の他にもあります。以下にオススメの方法をまとめたので、参考にしてみてください。
冷えの対処法(1)簡単な体操をする
体操といっても、大きく体を動かす激しい運動はしなくて結構です。
(1)手足をブラブラとさせる。
(2)手や足の指をにぎったり離したりして、グーパーを繰り返す。
(3)爪の生えぎわの側面を強くつまむ。
これだけで、手足の先から血行がよくなってきます。
冷えの対処法(2)マッサージポイントを刺激する
仕事中や寝る前に体を温める方法の一つが、マッサージです。ここで紹介するツボを刺激すれば、冷えもだんだんと改善されていきます。
(1)親指と人差し指の間のくぼみ
手足の末端の冷えを感じたときにオススメのマッサージポイントです。手の甲側、親指と人差し指が交差する上の部分、くぼんでいるところを押しましょう。
(2)アキレス腱と内くるぶしの間のくぼみ
足のアキレス腱と、内くるぶしの間にくぼみがあると思います。そのくぼみに両手の親指を当て、ゆっくりと息を吐きながら押し込みましょう。5秒くらい押して、5秒をかけてゆっくりと離します。10回ほど繰り返せば、体の芯が熱くなっているのが感じられるでしょう。
冷えの対処法(3)足湯の方法を工夫する
冷えがひどい場合は、ただの足湯では改善されないことも多いそうです。
そんなときにオススメしたい対処法が、温水と冷水に交互に足を入れる方法です。
(1)2つの風呂桶に、温水と冷水を入れる
(2)椅子に座って、まずは温水のほうに足を入れる。
(3)2~5分ほど温まったら、冷水に足を入れる。
(4)2~5分ほど足を冷やしたら、また温水に足を入れる。
これを5回ほど(20~50分ほど)繰り返し、最後は冷水に足を入れて終了です。すると、手足の先から熱が放出されず、体が温まった状態を長く維持することができます。