妊娠初期に続く下痢や腹痛の原因と、その対処法についてまとめます。ひどい下痢が続くと、流産の危険性が無いか不安になりますよね。正しい知識をつむことが、妊娠中のストレスを解消する一番の方法です。妊娠初期の自分の体を守れるよう、下痢や腹痛の対処法を学びましょう。

妊娠初期に下痢や腹痛が続く・・・

妊娠初期に下痢・腹痛が続く!原因と対処法は?つわりのせい?
(画像=『Lovely』より引用)

「妊娠初期」とは、妊娠してから妊娠5~6週目から、妊娠12~16週(3~4ヶ月)頃の期間をいいます。この時期は、体内のホルモンバランスが変化しやすく、妊娠中の女性の体調も様々に変化します。発症する不快な症状は一般的に「つわり」と呼ばれますが、その中には下痢や便秘、腹痛、そして吐き気が含まれます。

とくに、妊娠初期に下痢の症状があると、「流産してしまうのではないか」と不安に感じる人も多いでしょう。下痢の症状がひどく、そして長く続けば続くほど、心配もますます大きくなるはずです。

今回は、妊娠初期に続く下痢・腹痛の原因と、その対処法をご紹介します。これらの症状の原因はつわりなのか、また流産は関係するのか、詳しく解説しましょう。

妊娠初期に続く下痢や腹痛と、つわりとの関係性

女性の体内では、排卵と前後して「プロゲステロン(=黄体ホルモン)」という女性ホルモンが多く分泌されるようになります。このホルモンは、赤ちゃんの妊娠を保つために栄養分や水分を蓄える働きがあるため、分泌量の増加が原因で、女性の体は代謝が悪くなり、便秘になりやすくなります。

しかし、便秘が続くことの多い妊娠初期は、同時に、「つわり」の症状が現れる期間でもあります。つわりの期間中は、女性の食べ物の嗜好が変わり、栄養が偏りやすくなることがほとんどです。その結果、油っぽいものばかり食べて消化不良になったり、冷たいものばかり食べてお腹が冷えたりすることが原因で、下痢の症状も引き起こしやすいのです。

また、重度のつわりに悩まされる女性は、吐き気の症状により、食欲が失われます。水分しか摂取できなくなることも珍しくありません。すると当然、下痢や腹痛が続くことになるのです。

したがって、本来ならば、妊娠初期の女性の体は便秘になりやすいにもかかわらず、つわりが原因で下痢や腹痛が続くことがあるのです。

妊娠初期に下痢・腹痛が続く!原因と対処法は?つわりのせい?
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠初期に続く下痢や腹痛の原因は、つわりだけではない

何度も言うようですが、妊娠初期の女性の体はホルモンバランスが変化し、つわりによって様々な不調を訴えるようになります。その影響は自律神経にまで及びます。
自律神経は、内臓の働きを無意識のうちに整えてくれる重要な神経系です。その自律神経が乱れると、胃腸が正常に働かず、下痢や腹痛が続くようになります。

また、妊娠するとどうしても運動不足になり、血行不良になりがちです。すると、体が冷えた状態になって、下痢を引き起こしやすくなります。

このように、妊娠初期の女性の体は、自律神経の乱れや運動不足が原因で、下痢、それにともなう腹痛が続くようになるのです。

まとめ 妊娠初期に続く下痢・腹痛の原因

ではここで、妊娠初期の女性に続く下痢・腹痛の原因をまとめましょう。
(1)つわりによる栄養の偏り
(2)つわりによる体の冷え
(3)自律神経の乱れによる内臓の不調
(4)運動不足による血行不良

これらの原因によって、妊娠初期の女性は下痢や腹痛が続くことが多くなります。しかも、つわりや自律神経の乱れ・運動不足は、妊娠から産後の期間を通じて起こりうることです。したがって、つわりや吐き気の症状と並行して、下痢や腹痛も長期間続くことが予想されます。