突然激しい腹痛がおき流産

 実際に、6年前に流産を経験したSさん(45歳)に、当時に感じた周囲の反応について聞いてみました。

「39歳のときに3人目を妊娠しました。そのときは『まだ私も産めるんだ』と、とても嬉しかったことを覚えています。小学生だった長男も喜んでくれて、次男の世話なども献身的にサポートしてくれました」(Sさん 以下カギカッコ内は同じ)

 しかし、8~9週頃、Sさんの体に異変が起こります。

「突然激しい腹痛に襲われました。結局翌日、大量に出血し、病院に行ったところ流産していました。心拍を確認していて、新しい生命に喜んでいた矢先だったので、放心状態でした。もう自分の中にはいないんだな、と思って」

 その時、医師に言われた言葉はSさんにとって忘れられない一言でした。