よいたんに「『具体的』って何?」と聞かれたびぼさんは…
――急に聞かれると、なかなか説明が難しいですね。
まぼ:言葉で説明するのが難しいので、夫は会話の例を出して「僕はお菓子が好き」を具体的に言ったら「僕は甘いお菓子が好き」、それを具体的にすると「チョコレートが好き」、さらに具体的にすると……と「どんどん細かくすることを具体的って言うんだよ」と説明していました。
生活の中で繰り返し使うことで意味が体系化されていくような言葉がとても多いので、それをいちいち子どもに説明するのは本当にしんどいんです。そこで諦めないのが夫のすごいところだなと思います。
「具体的」について聞かれたのも、夫がドライヤーをかけている時だったんです。それでもドライヤーを止めて説明していました。
――素晴らしいですね! びぼさんはなぜそこまでできるのでしょうか?
まぼ:子どもに質問された時に「後でね」と言うとお互いに忘れてしまったり、子どもの興味がなくなってしまったりするので、「その瞬間を捕まえないといけない」と夫は考えているんです。それが分かっていても「私には無理だな」と思います。
「気づいたら夫婦で補い合っていこうね」と話しています
――逆に、びぼさんに対して「もっとこうしてほしい」と思うことはありますか?
まぼ:「こぼさず食べてよ」とか、100個くらいありますよ!(笑)。 最近話し合ったのは、夫が休日によいたんと2人で出掛ける時に「買い物にばかり時間を使わないでほしい」ということでした。夫はショッピング好きで、すぐに「おもちゃ屋さん行こう」「本屋さん行こう」となってしまうんです。
私はどちらかというと、公園や美術館など、子どもが何か感じられるような経験をさせてほしいと思っています。でも買い物は、消費しているだけで時間が潰れるので大人はすごく楽なんです。でも、せっかくの限られた父子の時間をもっと色々な経験に使ってほしいんです。本人もその課題を自覚しているので、先日「気づいたら夫婦で補い合っていこうね」と話し合いました。
よいたんの「言い間違い保護委員会」は今?
――よいたんの言い間違いを「保護したい」というエピソードが面白かったです。「てべり(テレビ)」はまだ残っているのでしょうか?
まぼ:「てべり」はまだ保護しています。夫にも「訂正してくれるな」と話をしました。
――子育ての中で、面白いネタを見つけるのは大変ですか?
まぼ:むしろ逆に、漫画にしたい面白いエピソードは沢山あるのに時間がなくて「1日36時間くらいあったら描けるのに」と思うことが多いです。やはり会社員なので描く時間が足りないですね。描きたいことに対して自分が追いついていないことにストレスを感じています。
――漫画を描いていて、どんな時に楽しいと感じますか?
まぼ:漫画に関しては全てが楽しいです。描いている時もすごく楽しいし、SNSに投稿して皆さんのリアクションがもらえることも楽しいです。
今回初めて1冊の本になって、編集者さんやデザイナーさんなど色々な人と関わることができて本当に楽しかったし、「漫画を描くのって素敵な仕事だな」と実感することができました。
【まぼ】
漫画を描くのが趣味。好物の七草がゆを年に1回しか食べられないという悩みがあったが、最近はフリーズドライの七草が発売されたので年中食べられて幸せ。最近で一番よかった映画は『孤老の血 LEVEL2』。初の著書『よいたん3歳、ときどき先輩。』(KADOKAWA)が発売中。
Instagram:@yoitan_diary、twitter:@yoitan_diary
<取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
提供・女子SPA!
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