田舎暮らしを描いたアニメ映画ならこの3作!

田舎暮らしを描いた映画はどんなものがある!?オススメ映画を厳選して紹介
(画像=『移住したい』より引用)

田舎暮らしをテーマにしている映画は、実写作品だけではありません。アニメ大国である日本では、田舎を舞台にしたアニメ映画も数多く製作されています。ここでは、以下の3つのアニメ映画について説明していきます。

・『君の名は。』

・『となりのトトロ』

・『おもひでぽろぽろ』

知名度の高さから、「映画館で見たことがある」「子どもの頃に何度も見た」という方もいるかもしれません。しかし、単なる映画鑑賞として楽しむ見方と田舎暮らしに着目した見方では、映画に対する印象が全く異なります。アニメの中で田舎がどのように表現されているかに注目し、田舎暮らしに思いをめぐらせながら視聴してみましょう。
では、各アニメ作品のあらすじや田舎の描き方について見ていきます。

『君の名は。』

新海誠監督の大ヒット作品として知られる『君の名は。』は、2016年に公開されました。
ボーイ・ミーツ・ガールが主軸となっており、SFやファンタジー要素が強いアニメ映画です。『君の名は。』では、主人公の1人である女子高生・三葉が住む田舎が美しく描かれています。

メインのモデルとなった地方は岐阜県の飛騨高山で、JR高山本線の飛騨古川駅、飛騨市図書館、飛騨市宮川町落合のバス停などの実在するスポットが忠実に表現されているのが特徴です。また、長野県の諏訪湖付近に位置する立石公園も登場しており、異なる田舎エリアの雰囲気を味わえる作品となっています。

『君の名は。』は、グラフィックの美しさが魅力の映画です。背景や自然の描き方がリアルかつ繊細で、風にそよぐ緑や光が反射する湖といった自然の豊かさを存分に味わうことができます。
現実世界にも負けないくらい美しい自然風景を楽しみたい方は、作画にこだわった『君の名は。』を鑑賞してみてはいかがでしょう?

『となりのトトロ』

『となりのトトロ』は、1988年にスタジオジブリが製作したアニメ映画です。
主人公はサツキとメイの姉妹で、田舎の森で不思議な生物・トトロやネコバスに出会うというストーリーになっています。本作は2人が父親と一緒に田舎へ引っ越すシーンから始まり、姉妹が田舎暮らしをする様子が全編を通して描かれているのが特徴です。

緑豊かな大自然、井戸水、畑仕事、田植え、地域住民との温かな交流のほか、育てた作物を食べるシーンや薪でお風呂を沸かす様子なども登場します。田舎暮らしの魅力やノスタルジックな雰囲気が存分に詰め込まれた作品となっているので、「今すぐ移住するのは無理だけど田舎暮らししている気分だけでも味わいたい」「都市部の暮らしと全く違う生活を見ながら癒されたい」という方におすすめです。

また、『となりのトトロ』は、トトロが住む森の描写も印象的です。木でできたトンネルや大木が水彩画のような優しいタッチで描かれており、自然の美しさと雄大さを同時に堪能できるアニメ映画となっています。

『おもひでぽろぽろ』

スタジオジブリが手掛けたアニメ映画『おもひでぽろぽろ』は、1991年に高畑勲監督が製作しました。
物語の主人公は、都会で生まれ育った27歳のOL・タエ子です。姉の嫁ぎ先である山形県へ行く道中に、自身が小学校5年生だった頃のことを回想するというのが主軸のストーリーになっています。幼い頃から田舎に憧れていたタエ子が農業の手伝いをするといったシーンが登場し、都市部在住者が自分自身とタエ子を重ねやすくなっているのも特徴です。

また、『おもひでぽろぽろ』の後半は、農家に嫁ぐ選択肢をタエ子が思い悩むという展開になっています。
「単なる田舎暮らしへの憧れだけでやっていけるのか?」「本当に都会での生活を捨てて田舎に移住するのか?」といった点について考えられるので、田舎への移住と真剣に向き合うことができる映画です。